不人気モデルは値引き幅が大きくなる傾向にある

 自動車には当然のように車両本体価格という定価が存在しているが、そこに値引きがプラスされるということはほとんどの方が認識している点だろう。もちろん、新しいモデルは値引き幅が小さく、モデル末期になれば値引き幅が大きくなるというのが一般的だが、不人気車種というのも値引き幅が大きくなる傾向にある。もちろん、月に数台売れればいいような超高級車は別だが……。

 そこで今回はいい点は多々あるものの、残念ながら不人気車となってしまっているオススメ現行車をご紹介しよう。

1)トヨタ・カローラスポーツ

 昨年6月に登場した新世代カローラの第1弾となるハッチバックモデルであるカローラスポーツ。それまで頑なに5ナンバーサイズを維持していたカローラシリーズのメインストリーム車種がついに3ナンバー化となった点でも話題を集めた。

 トヨタの新プラットフォーム、TNGAの採用や通信モジュールを標準装備したコネクテッドカーという点はもちろん、1.2リッターターボモデルには6速MTも用意されているにもかかわらず、販売台数は月販目標台数の2300台前後を行ったり来たりとやや物足りない状態が続いている。ただ、クルマとしてのポテンシャルは非常に高い点は間違いないので、狙ってみるのも悪くないハズだ。

2)ホンダ・アコードハイブリッド

 一時期はモータースポーツにも参戦し、スポーツグレードも用意されていたことで一定のファンがいたアコードも、今ではすっかり日陰の存在となってしまっている。しかし、ホンダが誇る2モータースポーツハイブリッドシステムであるi-MMDは、モーター走行がメインとなるタイプのハイブリッドであり、走行フィールはスポーティなものなのである。

 先日登場したばかりの新型インサイトも同様のシステムを搭載しているが、アコードのほうが車格はもちろんエンジン排気量もモーター出力も上。それでいてインサイトの上級グレードが362万8800円なのに対し、アコードのベースグレードが385万円とそれほど差がなく、買い得度は高いのだ。

海外向けであるがゆえに日本では不人気なモデルも

3)スバル・レガシィアウトバック

 2019年のシカゴショーで新型が登場することがアナウンスされたことで、間違いなくモデル末期となった現行レガシィ。日本国内向けにはレヴォーグがあるため、どちらかというと北米市場を意識した大柄なボディとなっているが、スバルのフラッグシップモデルという点は揺るがない。

 残念ながら海外仕様に存在する6気筒モデルこそないものの、本革シートが標準装備となる上級グレードでも356万4000円と買い得感は半端ない。前述のとおり、モデル末期ということで大幅値引きも期待したいところだ。

4)三菱ミラージュ

 ミラージュも昔はターボモデルやMIVECエンジンを搭載したホットモデルを擁するホットハッチだったが、現行モデルはタイで生産されるリッターカー(現在は1.2リッター)となってしまった。2012年のデビュー当初はどうにも安っぽい雰囲気が漂い、新興国向けっぽさが拭えなかったが、改良を繰り返すことで今ではすっかりマジメなコンパクトカーに仕上がっている。

 昨年末には限定600台のBLACK Editionも登場し、熟成の域に達しつつあるミラージュ。ハイブリッドシステムなどは搭載されていないが、シンプルなコンパクトカーが欲しい人には一度乗っていただきたいモデルなのである。