「白金」と聞くと、高級フレンチや敷居が高い割烹系の和食店が多いと思っている方も多いかもしれない。

でも、白金はオシャレな店ばかりではなく、知る人ぞ知る名焼肉の激戦区でもあるのだ。

白金には焼肉の名店がそろってるって知ってる?と誘いたくなるいい店ばかりをご紹介!



『焼肉ジャンボ白金』の凄すぎるとろけ肉!毎夜満席の実力とは

連日の猛暑もひと段落する兆しが見え、待ちに待った食欲のシーズンが到来!

そんな時にまっさきに食べたいのが「和牛」。それもサシがぎっしりと入った、とろけるようなA5ランク!

黒毛和牛の焼肉といえば『焼肉ジャンボ白金』をチョイス。

まずは「正真正銘のユッケ」から。甘いタレとフレッシュな赤身肉が絡まり、あっと言う間に完食。



「名物 野原焼き」黒毛和牛A5ランクのサーロインを、新潟産おもいでというブランド卵にくぐらせていただく

ユッケの余韻にもひたる暇もなく、待望のとろけ肉の登場だ。

それが「名物 野原焼き」。薄くカットされたサーロインをさっと網であぶり、新潟産の溶き卵にくぐらせいただく。

この溶き卵。質の良い肉汁と甘ダレがしみ込んだ佇まいは、飲んでしまいたいほど…!



お手本のようなサシの入り方をした「サーロイン」塩こしょうでシンプルに。

そして「ミスジ」、「サンカク」、「イチボ」と続き。いよいよお目当ての「サーロイン」へ。

これはもう、ほぼステーキ。白いごはんが食べたくなったがぐっと我慢。

というのも〆はカレーが待っているから。とっておいた溶き卵を、カレーにどばっとかけていただく。スパイスを幾重にも調合した大人のカレーが、ぐっとマイルドになり、より複雑かつ深みのある味へ。



ツヤツヤの輝き。均整の取れたサシの入り方。食べずともその美味さはわかるはず。「タン塩」、「ミスジ」、「イチボ」

これにてお腹満腹、気分も上々。

とろけ肉シーズン第一戦は完全勝利です。

飲んで食べて一人1万円に満たないとくれば、再戦の日も近い!?




『東京苑』を訪れたなら、これを食べずには始まらない、「東京苑10秒ロース」(1,300円)タレの味はごはんとの相性も言わずもがな
1978年創業の名門が満を持した7店舗目! 『東京苑 白金店』

創業38年の名門が、新たなステージとして選んだのは、ここ1、2年で個性的なレストランが急激に増えている、白金・北里大学前の通りだ。

さっと炙るだけでOKと謳う“元祖”「東京苑10秒ロース」はもちろん、地名にちなんだ「白金カルビ」や、赤(赤身寄り)と白(サシ多め)2タイプの「ザブトン」を提案するなど、肉の楽しみ方がさらに深まりそうだ。



ブロック状にカットされているのは、人気メニューである「カイノミ」(1,600円)こちらは塩でいただきたい



名門の名に相応しい高級感のある店内。ここぞという接待やデートに最適




広々とした空間で頂くのは、「極タン」モクモクのドライアイスのパフォーマンスが素敵
ダジャレセンスの光る!目でも舌でも楽しめる大人焼肉『晩翠恵比寿白金』

プラチナ通りを抜けた閑静な場所に、隠れ家のように佇む店、それが『晩翠恵比寿白金』。

本店の『焼肉晩翠』は田町にて1966年に創業。以来46年間、変わらず鮮度の高い、質の良い和牛にこだわって営業し続けている。

その人気の理由は、ひとえに「質の良い和牛を最大限リーズナブルに」というこだわりを貫いているから。肉質はもちろんのこと、ライブ感たっぷりのパフォーマンスにもファンが多い。



名物の「マレーナ・ブイサンズ」

同店の名物がこちら!その名も、「マレーナ・ブイサンズ」。

稀な部位(希少部位)とシンガポールの「マリーナ・ベイサンズ」をかけて、「マレーナ・ブイサンズ」と命名されたのだとか。ダジャレのセンスも抜群だ。

「タンモト」・「リブマキ」・「リブシン」・「トモサンカク」・「ザブトン」・「カイノミ」・そして赤身の「ランプ」200gの豪華盛り合わせ。

ドライアイスの演出が、見た目にも楽しくテンションも上がる!



金粉が散りばめられた「ランプ」200gとたっぷり!



ワインは赤のみ。すべてソムリエが厳選している



「雲丹の肉寿司」

〆の「雲丹の肉寿司」は、少し炙ることで甘味と風味がぐんと増す。

口の中でとろけるウニと和牛のマリアージュを感じよう。

目でも舌でも味わえる大人の焼肉店、個室ではお忍びデートにもおすすめだ。


大人ならこんな焼肉店を知っておきたい!



焼肉ファンを魅了する希少部位のオンパレード『和牛焼肉KIM』

美味しい肉を少しずついろいろ食べたい―。

そんな焼肉セレブに評判の店が、『和牛焼肉KIM』だ。



右:「キムチとナムルの盛り合わせ」写真はすべて「和牛コース」より/左:手前は「和牛のお寿司」後ろは「刺身の盛り合わせ」「ユッケ」、「トモサンカクの刺身」、「カメノコのたたき」の3種

人気の「和牛コース」(9,000円)では「ヒレ」や「サーロイン」を始め、「トモサンカク」や「カメノコ」など肉の希少部位が10種余りも登場。

部位によって厚さやカッティングの向きを微妙に調整。味付けも塩、タレ、ポン酢と様々に楽しませてくれる。



右:「厚切り2種」は「ヒレ」と「サーロイン」/左:「塩2種」当日は「上タン」と「上ハラミ」

「最初に刺身や寿司などの生肉で肉の新鮮さを感じて頂き、続いて「ヒレ」と「サーロイン」を塩、胡椒のみでシンプルに味わって頂いています」とは、ご主人の金津大氏。

まずは王道の肉で質の良さをストレートに楽しんでもらおうというわけだ。

その後は、塩からタレへと移行するにつれ、肉もサッパリとした赤身系から濃厚系にシフトしていくといった具合。

肉は厳選したメスのA5和牛のみを使用。半頭買いしていればこそのバラエティ豊かな肉コースをぜひ。



右:「タレ2種」当日は「トウガラシ」と「ランボソ」/左:「タレ3種」当日は「ミスジ」、「特選イチボ」、「薄切りサーロイン」肉は仕入れにより様々な部位を提供



右:〆の「Kim’s冷麺」は和風味/左:デザート




左:カウンターに立つ吉田氏。豊かな経験を活かし、部位ごとに最適な調理法で満足感ある皿を提供/右:名物「藁焼き 和牛さがりのたたき」(1,900円)九条葱がたっぷり。ポン酢ベースのタレでいただく
希少部位も存分に味わえるモダンな和牛割烹店『白金 金舌』

「黄金の舌」、略して「金舌」。牛1頭分の舌からわずか200gほどしか取れない舌の根元部分から取る希少部位を、この店ではそう呼んでいる。

その「金舌」を30日間熟成させ、厚切りにして串に刺し、炭火で焼いた「三〇日熟成 金舌」は店のスペシャリテ。

「牛舌」と思って食べると驚くほど柔らかく、肉汁は旨みをたっぷり含んでいる。これはほかにはない食感だ。



1階はゆったりとしたカウンターとテーブル席。地下には個室もあり、空間も使い分けできる

「金舌」ばかりではない。

6kgの「レバー」からわずか900gしか取れない「日本一のレバ刺し」もきりっと立った角が鮮度の良さを示していて、約2cmほどの分厚さで存分に濃厚な甘みを堪能できる逸品。



左:モダンな設えで統一された店内。カウンターはもちろんのこと、テーブル席もゆとりがあり寛げる/右:「金舌名物 牛みそ煮込み」(1,000円)牛すじなどの部位を使用。京都祇園『味幸』の白七味を好みで

さらには「牛の握り」、「さがりの藁焼き」、「味噌を加えた和風デミグラスソースで煮込んだ牛みそ煮込み」など、その引き出しの多いこと。

老舗鮨店や和食店で研鑽を積んだ吉田安孝氏が総料理長を務めると聞けば納得。

牛肉尽くしでも飽きがこないどころか、ひと口、またひと口と牛肉の新たな一面を発見するという具合に楽しめる。



左:「三〇日熟成「金舌」」(2,500円)店で30日間、乾燥熟成させている。噛んで味わえるよう厚めのカットで/右:「牛とろたく細巻き」(1,400円)降りの生肉をたくあんと細巻きに。牛の握りと共に、人気の品

ソムリエでもある吉田氏によるワインセレクトもすごい。

ボルドー、ブルゴーニュの銘醸品からカリフォルニアのカルトワインまでがずらりと揃う。力強さと繊細さを併せ持つ和牛尽くしに合わせるのだから、ちょっと奮発したって後悔はしないはず。

料理の品数は豊富、3,900円からのセットもありと、至れり尽くせり。

ぜひ一度、味わってみてほしい。願わくば極上のワインと共に。