川瀬良子がパーソナリティをつとめ、ニッポンの農業を応援するTOKYO FMの番組「あぐりずむWEEKEND」。3月17日(土)の放送は、「川瀬良子のあぐり紀行 in ロンドン」と題し、群馬県が誇るブランド牛“上州和牛”の評判をイギリス・ロンドンで探りました。

パーソナリティの川瀬良子



今回川瀬が向かったのは、ロンドンで“上州和牛”を味わえるJA全農直営の日本食レストラン「TOKIMEITĒ」。ここのディレクターをつとめる全農インターナショナル欧州の多田充利さんによると、同店は和牛やお米など日本の農家が丹精込めて育てた素材を海外に向けて広めるフラッグシップショップとしてオープンさせたのだとか。「ヨーロッパのなかでも、ロンドンはファッションをはじめ注目が高い街。発信力のあるロンドンを拠点に和牛を広めたい」との思いから、ロンドンの地を選んだという多田さん。

JA全農直営の日本食レストラン「TOKIMEITĒ」



もともとロンドンでは、オーストラリア産、アメリカ産が“WAGYU”として浸透していたそうですが、2014年6月に和牛のEU向け輸出が解禁されてからは日本産も少しずつ人気が高まっていると多田さんは言います。

「TOKIMEITĒ」では、和牛の美味しさを現地の人たちに知ってもらうためにと、和牛メニューの数を増やすなど美味しく食べてもらうための工夫に余念がないそうです。

多田充利さん(右)と、川瀬良子



多田さん曰く、ヨーロッパの牛肉の認定基準は非常に厳しく、それをクリアするだけの施設を有していなければならず、現在は群馬県にあるJAグループの工場で加工された“上州和牛”などをメインにお店では提供しています。

ヨーロッパで牛肉といえば、赤身が主流。“サシ”の入った和牛は「これは牛肉なの?」と現地の人に驚かれることもあるとか。「霜降りが入った和牛は非常に柔らかくてフレーバーもある、云わば芸術品」だと品質に絶対的な自信を持つ多田さん。そんな和牛を使った「TOKIMEITĒ」のメニューのなかでは、「もも肉のステーキ」「すき焼き」「和牛のお寿司」が特に人気があるそうです。日本で「すき焼き」といえば生卵にくぐらせて食すスタイルがメジャーですが、欧米では生卵があまり好まれないため、卵をメレンゲ状にするなどのひと工夫も「TOKIMEITĒ」が現地の人に親しまれている所以のひとつ。

そんなお店の取り組みが実を結びつつあり、ステーキのような厚いお肉を好む人の多いロンドンでも現在はスライスしたお肉を食す「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」といったメニューの人気が非常に高まっているそうです。
まだまだ夢半ばだという多田さんは、「日本でいうところの焼肉という文化(食べ方)が、ロンドンではまだまだ知られていないので、和牛の美味しさが伝わるような食べ方をこれから展開していきたい」と話していました。

TOKIMEITĒ風“すき焼き”



そして、最後には日本のリスナーに向けてのメッセージも。「“ロンドンに来たら『TOKIMEITĒ』”と言われるくらい、このお店の食べ方で和牛を楽しんでいただきたい。ロンドンに来た際には、ぜひ『TOKIMEITĒ』にお越しください」とアピールしていました。

川瀬は「こんなふうに“上州和牛”がロンドンで食べられているなんて、驚きました。そして美味しかったです!」と海外で味わった和牛を絶賛していました。

バッキンガム宮殿前にて



<番組概要>
番組名:あぐりずむWEEKEND
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週土曜9:30〜9:50(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:川瀬良子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/weekend/