明日開幕!テニスの国別対抗戦「デビスカップ」とは?

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2月2日から4日にかけて、「デビスカップ」が開催されます。グランドスラムやATPマスターズがテニス選手個人の競技であるのに対して、「デビスカップ」は国別の対抗戦で、選手は母国の名誉を背負って競技をします。例えるならテニス界のワールドカップ。日本は1回戦でイタリアとの試合に臨みます。その仕組みは少し複雑なので、今回は「デビスカップ」について詳しく見てみましょう。

■「デビスカップ」の仕組み

「デビスカップ」はワールドグループ16ヶ国の本戦のトーナメントで、勝ち抜いた国が優勝となります。今年のワールドグループ16ヶ国とは、フランス、オランダ、イタリア、日本、イギリス、スペイン、オーストラリア、ドイツ、カザフスタン、スイス、カナダ、クロアチア、アメリカ、セルビア、ハンガリー、ベルギーです。

このうち初戦で負けた国(8ヶ国)は、世界の3つの地域のゾーンから勝ち上がってきた国と戦う、ワールドグループの入れ替え戦に臨みます。ここで勝利すれば、来年もワールドグループに入ることができ、本戦のトーナメントに参加できます。日本は昨年初戦でこの年優勝したフランスに敗れましたが、入れ替え戦でブラジルに勝利しワールドグループに残留しました。3つのゾーンとは、アジア/オセアニア、アメリカ、ヨーロッパ/アフリカです。各ゾーンはそれぞれレベルに応じて、最大で4段階に分かれています。

■国別対抗戦

どちらの国がホストになるかは、これまでの対戦から判断されますが、決まらない時には抽選となります。ホスト国はコートの選択ができますので、自国の選手にとってクレーコートが有利かハードコートが有利かを判断して決めます。

ワールドグループ16ヶ国の各会場での1回戦、準々決勝、準決勝は日程を合わせるようになっており、決勝戦は11月下旬に決まっています。試合はすべて3日間で行い、1日目がシングルス2試合、2日目がダブルス1試合、3日目がシングルス2試合の合計5試合を戦いますが、3勝先勝で全部の試合が行われない時もあります。また、すべての試合は5セットマッチとなりかなりハードです。当然ですが、2人以上強いプレーヤーがいる国が優勝する可能性が高くなります。

■2018年の組み合わせ
今年の1回戦の組み合わせは、フランス対オランダ、イタリア対日本、イギリス対スペイン、オーストラリア対ドイツ、カザフスタン対スイス、カナダ対クロアチア、アメリカ対セルビア、ハンガリー対ベルギーです。

■日本の場合
日本の場合、1回戦はイタリアとの戦いとなり、岩手県の盛岡タカヤアリーナで行われます。日本側の選手は、杉田祐一(日本/三菱電機)、ダニエル太郎(日本/エイブル)、添田豪(日本/GODAI)、内山靖崇(日本/北日本物産)、マクラクラン勉(日本)の予定です。イタリア側の選手は、ファビオ・フォニーニ、パオロ・ロレンツィ、トーマス・ファビアーノ、アンドレアス・セッピ、シモーネ・ボレッリの予定です。

「デビスカップ」は、ワールドグループ16ヶ国の本戦のトーナメントで勝ち抜いた国が優勝となる国別対抗戦です。今年日本は本戦トーナメントに入っていてイタリアと戦います。日本は杉田を中心としたメンバーで、イタリアはフォニーニを中心にしています。かなり強敵ですが、日本選手の頑張りを期待しましょう。

(テニスデイリー編集部)

※2017年ワールドグループ残留を決めた日本代表チーム
(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)