「ホント情けなかった」 日本代表DF昌子、韓国との“ある差”に衝撃「普通に強かった」

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先制するも、その後に4失点で韓国に完敗 「むちゃくちゃブロックを作るのが早かった」

 バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、16日のE-1選手権・韓国戦で1-4と敗れて2大会ぶりの優勝を逃した。

 開始早々にPKで先制点を奪った日本だが、その後に4失点と大敗。日本代表DF昌子源(鹿島アントラーズ)は、「韓国が普通に強かった」と衝撃を受けたようだ。

 日本は開始早々の1分にFW小林悠(川崎フロンターレ)のPKで先制したが、すぐに主導権は韓国へと移り、その後は圧倒される展開となった。前半のうちに3失点し、さらに後半にも1失点で、終わってみれば1-4と守備が崩壊して完敗している。

 本拠地の日韓戦で4失点以上の黒星は、1954年3月7日以来、実に63年ぶりという屈辱。「もうね、やっている俺らが一番悔しい」と昌子は苦しい胸の内を明かしている。「でも韓国が普通に強かった」と続けると、日本と韓国のある差について指摘した。

「(韓国は)むちゃくちゃブロックを作るのが早かった。小っちゃい差が大きな差だった。オレらがボールを持った時、9番(韓国FWキム・シンウク)を含めて俺の前にいる。『あれ、俺さっきコイツからボール取らんかったっけ?』ぐらいの勢いで、みんなバッと付く」

「あれはブラジルにやるようなサッカー」

 韓国の素早い攻守の切り替えに、昌子は驚きを隠せなかったという。実際、日本がボールを奪っても、すぐさま陣形を整える相手に対して最後まで打開策を見出せなかった。大会覇者の韓国に敬意を表しつつ、見習うべき点があると昌子は口にする。

「韓国は対日本で絶対勝たないといけないというのがあったかもしれないけど、僕らのことを本当に強いチームと思って挑んできてくれたと思う。あれはブラジルにやるようなサッカー。取られたらしっかりと守りに意識を置く。戦術はあるけど、僕らは絶対に見習わないといけない。ホント情けなかった」

 今大会の全3試合でキャプテンを務めた昌子は「言い訳なんてない」と日韓戦の完敗を素直に認めた。その一方で、「褒められて伸びた経験はない。いろんなこと言われて反骨心が出てきて『なにくそ!』と思っている」と力を込めた25歳は、「取り返すのは来シーズン」と早くも闘志を燃やしている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images