左サイドハーフとして先発フル出場したキム・ミヌ(12番)。鳥栖時代と同じようにダイナミックな動きでチームを活性化させた。(C)SOCCER DIGEST

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[E-1サッカー選手権]日本1-4韓国/12月16日/味の素スタジアム
 
 12月16日にE-1選手権の最終戦が味の素スタジアムで行なわれ、4-1で韓国が日本に勝利した。この一戦では2010年から2016年まで鳥栖でプレーしたキム・ミヌが韓国代表の左サイドハーフとして先発フル出場した。日本の特長をよく知る男は、ライバル国のパフォーマンスをどう感じたのか。
 
「試合前にはショートパスでの崩しやカウンターの速さを警戒していましたが、今日の日本にはそれが見られませんでした。前の2試合(北朝鮮戦、中国戦)とは違ったパフォーマンスでしたね」
 
 先制された韓国は、13分にキム・シンウクのゴールで同点に追い付くと、攻勢を強めて4ゴール。韓国の完勝と言えるゲーム内容となったが、キム・ミヌは両国にはメンタルの差があったのではないかと口にする
 
「僕たちは良い準備ができていました。前半早々に失点したのは残念でしたが、内容もスコアも日本を上回れました。中途半端なセカンドボールを身体を張ってモノにできましたし、日本よりよく走りました。メンタル面、勝ちたいという気持ちで日本と差があったのではないかと感じます」
 
 試合後にはブーイングを浴びた日本代表だが、サポーターも戦う姿勢を欠いたチームに憤りを覚えていたのかもしれない。キム・ミヌは「ワールドカップへ向けてまだ修正点は多い」と話したが、日本と比べれば、確かな手応えを得られたはずだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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