【秘密】世界最高峰のギャンブル漫画「カイジ」の知られざる噂とマニアック極秘情報9選

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「賭博黙示録カイジ」「賭博堕天録カイジ」など全6編からなる「カイジ」シリーズは福本伸行先生による人気漫画作品。ギャンブル漫画といえばカイジシリーズと言っても過言ではないほどに人気が高く、映画化やアニメ化も行われ、幅広い層のファンが存在しています。

知られざる秘密とマニアックな極秘情報



独特の作画と効果音などを駆使し、ギャンブルにのめり込む男たちの心理を見事に表現しているカイジシリーズは一度読み始めたら止められなくなる中毒性と魅力があります。今回はそんなカイジシリーズの知られざる秘密とマニアックな極秘情報を厳選してお届け。あまり明かされることのなかった舞台裏の話に驚くこと間違いなしです!

1. 定規を使ってカイジの顔を描いている

カイジをはじめとした登場人物の特徴は、角張った顔、尖ったアゴ、鋭い鼻といった独特のタッチで描かれていること。これらをフリーハンドで描くのは難しく、わざわざ定規を使って直線を引き、原稿用紙を回転させながら執筆するという独特の技法で描かれているのです。



2. 通貨単位「ペリカ」について

カイジの地下帝国で登場する通貨単位「ペリカ」のレートは1ペリカ=0.1円です。地下帝国の強制労働は日給3万5000ペリカなのですが、借金の利息や食費などで9割が天引きされ、手取りは3,500ペリカ。実質、日給350円で強制労働させられることになるのです。

さらに、実際には1ペリカ=0.1円というレートも怪しいもので、地下帝国では缶ビール350mlが5000ペリカ(500円)、ポテトチップ1袋3000ペリカ(300円)という価格で販売されています。この販売価格から考えると、実質1ペリカ=0.05円程度にしかならないのかもしれません。

3. 「ざわ…」の回数は1814回

カイジシリーズでは「ざわ…」という独特の擬態語を駆使して緊張感を演出していますが、その使用回数を数えたファンがいます。対象は最新ワン・ポーカー編15巻までの全64巻すべてで、合計で1814回も「ざわ…」が使用されているそうです。
内訳は黙示録で734回、破戒録で775回、堕天録で123回、和也編で81回、ワン・ポーカーで101回となっていて、少しずつ使用頻度が減りつつあるのだとか。

ちなみに、最も「ざわ…」が多く出てくるのは破戒録9巻の135回で、逆に和也編8巻は一度も「ざわ…」が出てこないそうです。



4. 「ざわ…」には種類がある

さまざまなシーンで使用される擬態語「ざわ…」ですが、作者の福本先生によると、その文字の書き方によって表現しているものが異なるそうです。丸文字で書かれている「ざわ…」は周囲の人物がざわざわとしている耳で聞こえる「ざわ…」で、達筆で書かれている「ざわ…」は登場人物たちの心情的な「ざわ…」になるのだとか。

5. 鉄骨渡りのVRゲームが発売されている

ビルとビルの間に架けられた鉄骨を渡るスリル満点の「鉄骨渡り」がPlayStation VR向けゲーム「カイジVR 〜絶望の鉄骨渡り〜」として2017年8月に販売されています。プレイヤーは主人公のカイジとなり、原作に沿って地上74メートルの鉄骨渡りの恐怖感や、原作の名シーンなどを体験することが可能になっていて、難易度は相当なもの。シンプルですがVRの魅力を十分体験できるゲームとなっています。

6. カイジに女性キャラが出ない理由

カイジシリーズに登場する女性キャラは坂崎美心くらいで、珍しく女性が登場したとしてもギャンブルに絡むことはほぼありません。作者の福本先生によると、女性が出ない理由は「描いていなかったら描けなくなってしまった」と言う意外なもの。ギャンブルの世界に女性はいらないとの考えがあり、描く機会が少なくなっていくうちに、本当に描けなくなってしまったのだとか……。

7. 目と歯でわかる悪人度

カイジシリーズに登場する悪役キャラは善の心がまったくない極悪キャラがほとんど。利根川、兵藤といった個性豊かな悪役キャラクターたちにはコアなファンも多く、利根川はスピンオフ作品まで描かれ、こちらも高い人気となっています。

これらの悪役キャラの特徴として、性格が悪くなればなるほどむき出しの歯が出てくるように描き分けられているのだとか。さらに目の玉を二重三重にすることでも悪人顔を表現しているようで、新しく登場した人物でも目と歯を見れば善人なのか悪人なのかわかるのです。



8. 実はカイジは借金をしていない

カイジはギャンブルばかりをして借金を作っていたイメージがあるかもしれませんが、実はカイジ自身は借金を作ってはいません。第1話では、定職に就かず自堕落な生活を送り、高級車にイタズラしてウサを晴らすなどのひどい行動はしているが借金はなし。この後のギャンブル人生に足を踏み入れたのは、かつて自分が保証人になっていた友人の借金を押し付けられたためで、カイジ自身がお金を借りたことは一度もないのです。

9. カイジとコラボした競馬サイトがある

地方競馬ネット投票サイトの「SPAT4」がカイジとコラボしていて、ファンの間で話題になっています。サイトの使い方を黒服や利根川がカイジに教えるというスタイルで起用されていて、競馬初心者にわかりやすくなっていると言えるでしょう。

ただ、カイジから連想できるのはギャンブルだけでなく、破綻したあとの地下帝国での強制労働や借金地獄と言うイメージも強いはず。そこまで連想した人は逆にサイトを利用するのを辞めてしまうかもしれないですし、コラボの効果がすべてプラスになっているとは限らなさそうです。



年末にはバラエティ番組が放送される



これまでにアニメや映画、さらにはパチンコ台やゲームになってきたカイジですが、年末にはTBS系列で業界初の漫画原作バラエティという触れ込みのゲーム番組が放送される予定です。12名の参加者が借金を返済するために賞金を獲得するゲームに挑むという内容なのですが、恐らく原作に登場したようなさまざまなギャンブルや危険なゲームが登場することでしょう。ファンならこちらの放送も目が離せませんね!

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/