日本、カナリア軍団から得た“宿題” 海外分析「ネイマール狙いの対策に失敗」
ブラジルに1-3で完敗、ネイマール警戒もマーク手薄な他選手に被弾…海外メディア分析
サッカー日本代表は10日、ブラジル代表との国際親善試合(フランス・リール)に1-3で完敗した。立ち上がりにエースFWネイマールにPKで先制ゴールを奪われるなど、前半36分までに3失点と守備が崩壊。海外メディアは「ネイマールを標的としたブラジル対策に失敗」と報じている。
完敗だった。
日本は立ち上がりから主導権を握られた。前半10分。左CKでDF吉田がゴール前でMFフェルナンジーニョを倒し、ビデオ判定でPKを献上。これをネイマールに決められると、17分にDFマルセロ、36分にFWガブリエル・ジェスズに立て続けにゴールを許し、あっさりと3失点。大勢を決せられてしまった。
日本は前半立ち上がりから左サイドのネイマール1人に対し、人数をかける徹底的なプレッシングで潰しにかかった。必然的に日本のラインが下がり、サイドバックのマルセロや逆サイドの選手は圧力が少なく、比較的自由にプレーが許されたため、結果、守備が崩壊した。
スーパーなエース以外もタレント揃う世界的強豪にどう守り、どう勝つのか
この結果に対し、米FOXスポーツアジア版は「日本、ネイマールを標的としたブラジル対策に失敗」と見出しを打って特集している。
「明確にネイマールに注意を向けていた日本」と分析し、フリーのマルセロが利き足ではない右足の強烈シュートで追加点を奪い、マークが手薄だったガブリエル・ジェスズがダメ押し弾を決めたことを記述。「この試合を効率的に終戦へ導いた」とブラジルが余裕をもって勝利したことを伝えている。
来年に迫ったワールドカップ(W杯)ロシア大会でも、世界的な強豪国はスーパーなエース以外にタレントをズラリと揃えてくる。日本は世界トップクラスと対峙した際、どう守り、どう勝つのか。
カナリア軍団から大事な宿題を突き付けられた。