三菱重工時代を含めて、三菱自動車がクルマを作ってから今年で100周年の節目になるそうです。プレスカンファレンスで益子 修CEOは、ルノー・日産アライアンスのスケールメリットを活かし、EVやAIなどの自動運転技術に積極的に投資し、今年度中に発売するエクリプスクロスの成功は、成長への第1歩としています。三菱自動車をリニューアルするとも表現しています。

ワールドプレミアされたクーペSUVの「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」は、長年SUVを作り続けてきたノウハウに磨きをかけ、新しい価値を提供するSUVとしています。

続いて登壇した山下光彦副社長は、同コンセプトモデルについて「他社に先駆けてEVを量産化するなどのチャレンジ精神を具現化したもので、次の100年に向けた最初の象徴的なSUVと表現。

同社の新しいブランドメッセージ「Drive your Ambition」を込めたという同コンセプトモデルは、得意とする「オフロード性能」と「四輪制御」による2つの同社のヘリテージのうち、後者に対する挑戦を示したモデル。

そのデザインは、三菱自動車が培ってきた四輪で大地をグリップする力強さ、高速で大地を駆け抜けていく軽快感が表現されているそうです。

EVシステムは、小型・高出力モーターをフロントに1機、リヤに2機とするパワートレインレイアウトと大容量の駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載。

さらに、フロントに1機のモーターと、リヤに新開発の「デュアルモーターAYC」で構成されるトリプルモーター方式の4WDシステムに、同社が誇る車両運動統合制御システム「S-AWC」が組み合わされています。

同コンセプトモデルは、あくまでコンセプトカーではあるものの、単なるデザインスタディを超えた存在であり、そのEVや4WD技術は遠い未来に実現するとしています。

(文/写真 塚田勝弘)

【東京モーターショー2017】リニューアル三菱自動車の第1歩!! 「MITSUBISHI e-EVOLUTION CONCEPT」を世界初公開(http://clicccar.com/2017/10/25/524232/)