日本、香川の土壇場弾でハイチとドロー! 倉田2戦連発&杉本代表初弾《キリンチャレンジカップ2017》

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▽日本代表は10日、日産スタジアムでキリンチャレンジカップ2017のハイチ代表戦に臨み、3-3のドローに終わった。

▽この10月シリーズ最終戦のハイチ戦で先のニュージーランド代表戦(2-1で日本が勝利)に続く白星を狙う日本。ハイチ戦に向けてはニュージーランド戦から9人を入れ替えた。最後尾にGK東口、最終ラインに右から酒井高、昌子、槙野、長友。中盤はアンカーに遠藤、インサイドハーフに小林と倉田を置き、前線に右から浅野、杉本、浅野、乾を並べた。

▽試合の立ち上がり、主導権を握ったのは高い位置からの守備を速攻に繋げる日本。さらに、ボールを持てば、インサイドハーフの小林、倉田が散らし役を担い、攻撃を加速させる。日本は7分、杉本の起点となるプレーからチャンス。左サイド敵陣深くのパスに追いついた長友が中央に左足でクロスを送る。ニアでフリーの倉田が頭で合わせ、日本が先制した。

▽倉田の2戦連続弾に沸く日本は17分、酒井高のパスを合図に、乾、浅野、杉本による華麗な繋ぎを展開。ボックス左でパスを受けた倉田のシュートは相手GKの寄せに遭ったが、こぼれ球を杉本が押し込み、2点目が生まれた。だが、28分には自陣左サイドから突破を許すと、ラフランスの一発を被弾。杉本の代表初ゴールの喜びも束の間、ハイチに反撃を許してしまう。

▽1点リードで後半を迎えた日本は、ハーフタイム明けから長友と浅野に代えて、車屋と負傷明けの原口を投入。デビュー戦となる車屋の左サイドを効果的に使っていきたいところだったが、逆にそこを突かれる。53分、自陣左サイドからアルキュスにクロスを許すと、ゴール前を通過したボールをナゾンに仕留められ、ハイチに追いつかれてしまう。

▽振り出しに戻された日本は、56分に小林を下げて井手口、59分に倉田に代えて香川、64分に杉本を諦めて大迫を途中起用。なかなか攻め手を見いだせない中、76分にロングカウンターから好機を迎えるが、ボックス右に持ち上がった乾がクロスを上げきれない。すると、78分にはナゾンに自陣ボックス右手前からミドルシュートを決められ、日本がついに逆転を許してしまう。

▽後がなくなった日本は、残る交代枠で乾に代えて武藤をピッチに送る。その後半アディショナルタイム3分には、左サイドの車屋の仕掛けから流れたクロスを香川がプッシュ。何とか追いついた日本がドローに持ち込んだ。なお、日本は11月シリーズで欧州遠征を実施。同月10日にブラジル代表、同14日にベルギー代表と、それぞれフレンドリーマッチとして対戦する。