6連覇中もユーベの闇深く…アニェッリ会長が反社会勢力へのチケット販売で1年間の資格停止処分

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▽イタリアサッカー連盟(FIGC)は25日、反社会勢力との繋がりがあるウルトラスへのチケット販売の便宜を図ったとして、ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長に対して、1年間の資格停止処分を科した。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数メディアが伝えている。

▽『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の伝えるところによれば、アニェッリ会長は国内マフィアグループと関連が噂される一部サポーターと接触し、チケット転売を図る目的を知ったうえで、同サポーターらにチケット販売を行ったという。

▽サッカー界と反社会的勢力の関係断絶を図るFIGCの検察官ジュゼッペ・ペカラーロ氏は、先日にアニェッリ会長に対して2年半の資格停止および、5万ユーロ(約660万円)の罰金、クラブに対して2試合のホーム無観客試合、もう1試合のクルヴァ・スッド(ホームゴール裏)閉鎖を求める訴えを起こしていた。

▽そして、今回FIGCはアニェッリ会長に対して1年間の資格停止処分、ユベントスに対して30万ユーロ(約3970万円)の罰金を科す決定を行った。

▽なお、先日に欧州クラブ協会(ECA)の新会長に選出されたアニェッリ会長だが、今回の処分を受けて、今後何らかのペナルティを科される可能性もあるようだ。

▽2006年にイタリアサッカー界に衝撃を与えたカルチョーポリでは、ルチアーノ・モッジ前ゼネラル・マネージャーを中心に審判買収などを行い、セリエBへの強制降格を科されるなど、厳しい処分を科されたユベントス。

▽その後はセリエA6連覇など、華麗なる復活を遂げたクラブだが、一部で審判から便宜が取り図られているなど、ネガティブな指摘も受けるビアンコネーロ(白と黒)は、ピッチ上での輝かしい成績というビアンコ(白)が目立つ一方、反社会的勢力との関りというネーロ(黒)という闇の部分も目立っている。