行政院の徐国勇報道官

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(台北 23日 中央社)行政院(内閣)の徐国勇報道官は22日、北朝鮮のミサイル発射や核実験を受けた各国の制裁措置に歩調を合わせ、北朝鮮との貿易を輸出入とも全面的に禁止すると発表した。

徐報道官はまた、北朝鮮に対し、地域の安全を損なう行為を即刻停止すよう呼び掛けた。

台湾は国連に加盟していないが、蔡英文総統は15 日、同日の北朝鮮のミサイル発射について外交や安全保障担当閣僚らの報告を受け、安保理決議第2375号にのっとり制裁に「全力で協力する」姿勢を表明していた。

経済部(経済省)国際貿易局の徐大衛副局長によると、2016年の対北朝鮮貿易額は約1270万米ドル(約14億2200万円)。内訳は、石炭を中心に海産物、繊維などの輸入約1214万米ドル(約13億5900万円)、石油コークスやアスファルトなどの輸出約56万米ドル(約6300万円)。

台湾は過去の安保理決議を受け、すでに北朝鮮との貿易を一部制限しており、今年は7月までの取引額が128万米ドル(約1億4300万円)にとどまっている。

(侯姿瑩/編集:塚越西穂)