割り算の「余り」が計算できる電卓登場!スマホアプリも目から鱗の超便利さに震える
100粒のイチゴを10人で分けたら、
電卓をつかえば、「100÷10=10」
1人10粒のイチゴがもらえて、余るイチゴはない。
では、
100粒のイチゴを19人で分けたら、どうだろう?
通常の電卓なら「100÷19=5.2631…」となる。
1人5粒もらえることはわかるが、イチゴがいくつ余るのか?
これが、わからない。
私ならこの後、
1)答えの整数部分である「5」に「19」を掛けて「95」を求め
2)さらに「100」から「95」を引いて「5」を求める
これで、「1人に5粒ずつ配分し、5粒残る」ということが初めてわかる。
しかし、こんな面倒なことをしなくても、余りまでわかる「割り算の余りが計算できる電卓」が登場した。
この電卓を使えば、
「100÷19=5余り5」
という計算が一発でできるのだ(実際には「÷余り」というキーを使う)。
この余りが計算できる電卓。
今までなぜなかったのかが不思議なほど日常生活で役立つ電卓だ。
もちろん「関数電卓」と呼ばれる特殊な電卓を使えば、このような計算も可能だ。
しかし、割り算の余りを計算するために「関数電卓」を使うには、機能も多く、価格も高く、小難しそうなキーがたくさんあって一般の人にとってはハードルが高い。
その点、この電卓なら、通常の計算機能に余り計算の機能が付加されただけなので、普通の電卓と同じ操作で利用できる。
これは便利だなぁと思っていたら、実は、スマホアプリにも同じ機能を持つものがあった。
物理電卓のほうは、「÷」というキーと「÷余り」というキーがあるので、通常の割り算も、余り計算も可能だが、スマホアプリのほうは、余りを求める割り算しかできない。
それでも十分に実用的な価値はある。
・通常の計算をする場合は普通の電卓アプリ
・余りの計算をしたいときに余り計算できる電卓アプリ
という風に使い分ければよいからだ。
このへんは、2つのアプリを1つの本体で使い分けられるスマホの便利なところだ。
筆者は、書籍や雑誌の編集をする機会が多い。
紙の本は通常、16ページで1折り(1セット)となる。
このため、総ページ数を16の倍数になるようにしなければならない。
たとえば、
「だいたい140ページぐらいになりそうだ」という目処が付いた時点で、「140÷16」の計算をする。
通常の電卓ならここで
「140÷16=8.75」という計算結果が出る。
この結果からはどれだけ過不足があるのか、すぐにはイメージできない。
余り計算ができる電卓なら
「140÷16=8余り12」という計算結果が一発でわかるので
・あと4ページ足して9折りにする
・12ページ分内容を削って8折りに収める
のいずれかの調整をすればよいことがすぐにわかる。
この機能は本当に便利だ。今まで面倒な計算をしていたのがウソのようだ。
こうした割り算での余り計算は、このほかにも、薬の調剤や物流での梱包などで役立つ機能だ。
○物流倉庫:12個1ケースの品物があり、156個の発注が来たときの計算
「156÷12=14余り7」…14ケースとバラで7個
○子どもの算数の答えチェック:10個のりんごを4人で分けたときの計算
「10÷4=2余り2」…1人に2個ずつ分けて2個余る
○調剤薬局:1シート14錠の薬を1日3回30日分処方するときの計算
「3×30÷14=6余り6」…6シートと6錠
今回発売された電卓も、調剤や物流での利用を想定されている。
また、アプリは、背景色や数字、記号などの色、ボタンを押したときにバイブレーションさせるかどうかなどのカスタマイズも可能な点も、なかなか便利だ。
・余り計算電卓 MP-12R(カシオ計算機)
・割り算(わりざん)の余り(あまり)を求める(もとめる)電卓(Androidアプリ)
内藤由美
電卓をつかえば、「100÷10=10」
1人10粒のイチゴがもらえて、余るイチゴはない。
では、
100粒のイチゴを19人で分けたら、どうだろう?
通常の電卓なら「100÷19=5.2631…」となる。
1人5粒もらえることはわかるが、イチゴがいくつ余るのか?
これが、わからない。
私ならこの後、
1)答えの整数部分である「5」に「19」を掛けて「95」を求め
2)さらに「100」から「95」を引いて「5」を求める
これで、「1人に5粒ずつ配分し、5粒残る」ということが初めてわかる。
しかし、こんな面倒なことをしなくても、余りまでわかる「割り算の余りが計算できる電卓」が登場した。
この電卓を使えば、
「100÷19=5余り5」
という計算が一発でできるのだ(実際には「÷余り」というキーを使う)。
この余りが計算できる電卓。
今までなぜなかったのかが不思議なほど日常生活で役立つ電卓だ。
もちろん「関数電卓」と呼ばれる特殊な電卓を使えば、このような計算も可能だ。
しかし、割り算の余りを計算するために「関数電卓」を使うには、機能も多く、価格も高く、小難しそうなキーがたくさんあって一般の人にとってはハードルが高い。
その点、この電卓なら、通常の計算機能に余り計算の機能が付加されただけなので、普通の電卓と同じ操作で利用できる。
これは便利だなぁと思っていたら、実は、スマホアプリにも同じ機能を持つものがあった。
物理電卓のほうは、「÷」というキーと「÷余り」というキーがあるので、通常の割り算も、余り計算も可能だが、スマホアプリのほうは、余りを求める割り算しかできない。
それでも十分に実用的な価値はある。
・通常の計算をする場合は普通の電卓アプリ
・余りの計算をしたいときに余り計算できる電卓アプリ
という風に使い分ければよいからだ。
このへんは、2つのアプリを1つの本体で使い分けられるスマホの便利なところだ。
筆者は、書籍や雑誌の編集をする機会が多い。
紙の本は通常、16ページで1折り(1セット)となる。
このため、総ページ数を16の倍数になるようにしなければならない。
たとえば、
「だいたい140ページぐらいになりそうだ」という目処が付いた時点で、「140÷16」の計算をする。
通常の電卓ならここで
「140÷16=8.75」という計算結果が出る。
この結果からはどれだけ過不足があるのか、すぐにはイメージできない。
余り計算ができる電卓なら
「140÷16=8余り12」という計算結果が一発でわかるので
・あと4ページ足して9折りにする
・12ページ分内容を削って8折りに収める
のいずれかの調整をすればよいことがすぐにわかる。
この機能は本当に便利だ。今まで面倒な計算をしていたのがウソのようだ。
こうした割り算での余り計算は、このほかにも、薬の調剤や物流での梱包などで役立つ機能だ。
○物流倉庫:12個1ケースの品物があり、156個の発注が来たときの計算
「156÷12=14余り7」…14ケースとバラで7個
○子どもの算数の答えチェック:10個のりんごを4人で分けたときの計算
「10÷4=2余り2」…1人に2個ずつ分けて2個余る
○調剤薬局:1シート14錠の薬を1日3回30日分処方するときの計算
「3×30÷14=6余り6」…6シートと6錠
今回発売された電卓も、調剤や物流での利用を想定されている。
また、アプリは、背景色や数字、記号などの色、ボタンを押したときにバイブレーションさせるかどうかなどのカスタマイズも可能な点も、なかなか便利だ。
・余り計算電卓 MP-12R(カシオ計算機)
・割り算(わりざん)の余り(あまり)を求める(もとめる)電卓(Androidアプリ)
内藤由美