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 34歳という余りにも早すぎる若さで、この世に別れを告げた小林麻央さん。夫の市川海老蔵(39)のみならず世間の人々が喪失感に暮れる中、やるかたない思いをひとしおに感じせる疑いが浮かび上がる。それは生前中からたびたび指摘されていた「医療ミス」だ。

「麻央さんは2014年2月、人間ドックでがんの疑いのあるしこりが発見されています。ただ、当時は授乳中だったということもあり、東京・港区内の大学病院での精密検査でも、がんとは診断されませんでした」(芸能誌記者)

 そして同年10月、乳房への違和感が止まらないことに不安を覚えた麻央さんが、改めてこの大学病院を受診。結果、乳がんを宣告された。がんと診断されなかった初回の精密検査からわずか10ヶ月後のことだった。

「麻央さんを担当し続けた医師は、麻央さんの死後、写真週刊誌『FLASH』(光文社)の取材に、『人のプライバシーに関わることですから』と話している。若年で進行性が早いため、医師でもがんを見つけきれなかったのかもしれません」(前出・記者)

 紆余曲折を経てのがん告知。治療の過程では、わらにもすがる思いで、麻央さんはエセ科学的な医療にもすがったとも伝えられている。こうした中で、意外なタレントの存在が浮かび上がった。ベテランの大物女優・樹木希林(72)だ。

■なぜか浮上したベテランの大物女優・樹木希林の名前

 6月29日発売の『週刊新潮』(新潮社)では、麻央さん側が、女優の樹木希林(72)に救いを求めたとの話を伝えている。

「樹木は、夫の内田裕也(77)をしのぐ個性的な人物です。本人とはファックスでしか連絡が取れず、インタビューのギャラを受け取らないなど行動が独特。じつは内田が樹木からDVを受けていたような話もあるなど”奇人”として知られている。真偽は不明ですが、“全身がん”を自称するなど言動も謎めいています」(前出・記者)

 ただし樹木は『新潮』の取材に対して麻央さん側との関与を全面否定。さらに「病気になるのは身体の波動力エネルギーが落ちているから」と公言するスピリチュアルな気功師まで浮上するなど、エセ科学に頼っていた麻央さん側の姿を報じている。

 幸福な家庭に突如として現れたがんという恐怖。麻央さん・海老蔵両人の動揺たるや、さぞかしだったことだろう。冷静な判断を失ってしまい、エセ科学に頼るほど追い詰められていたなら誰も責められない。だが、エセ科学との関与で早期のがん摘出手術のチャンスを失ってしまったとしたら不幸でならない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。