中国メディア・今日頭条は5日、「日本人はどうしてマラソンがこんなに強いのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)khunta/123RF)

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 中国メディア・今日頭条は5日、「日本人はどうしてマラソンがこんなに強いのか」とする記事を掲載した。

 記事は「長距離走やマラソンと聞くとケニアを連想するかもしれない。なんと言ってもケニアは多くのマラソン優勝者を輩出しているからだ。しかし、アジアにも1991年以降五輪や世界選手権のマラソンで19枚のメダルを獲得している国がある。それは日本だ」と紹介した。

 そして「同じアジアの国、黄色人種でありながら、どうして日本は主要な国際マラソン大会でしばしば好成績を出す一方、われわれにはそれができないのだろうか」と疑問を提起。その理由について分析している。

 まずは「マラソンの普及レベルが高い」点を挙げた。日本ではジョギングやマラソンを熱愛する人が多く、学校でも長距離走がポピュラーな体育種目として普及していると紹介。日本ではマラソンブームが起きてからすでに40年近くが経過しており、2015年に日本でマラソンを完走した人数は約56万人もいると説明した。

 次に挙げたのは「マラソン大会が社会に広く受け入れられていること」だ。今や日本を代表する市民マラソン大会となった東京マラソンでは、沿道の観衆による熱心な応援のほか、コース上のサービスや栄養・水分補給、走行後のサービスなどが優れており、市民が安心して大会に参加できる体制が整っていることを紹介した。

 また、駅伝やマラソンの大会に関する市民の関心が高く、正月に行われる箱根駅伝のテレビ中継は毎年非常に高い視聴率を獲得していることを伝えている。

 記事の論点を一言で概括すれば、日本には中国をはじめとする他のアジア諸国では見られないほどジョギング・マラソン文化が根付いているからこそ、有能なマラソン選手が次々と生まれてくるということになるだろう。近年国際大会では思うような成績が残せていない日本だが、アジア一のマラソン大国としてまた新たな輝きを放つ時が来ることを願いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)khunta/123RF)