「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルな先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。

2017年5月7日(日)の放送では、「今すぐできるご家庭ストレッチ学」のハピクロ・アカデミーを開講しました。

先生は、首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科教授の竹井仁さん。

著書「自分でできる!筋膜リリースパーフェクトガイド」を出版されている竹井さんに、ゴールデンウィークで疲れた体に、家庭でできる、”コリ” ”だるさ”解消の「筋膜リリース」について教えていただきました。

(ももいろクローバーZがパーソナリティをつとめるTOKYO FM「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」2017年5月7日放送より)

──”筋膜リリースとは?”

ももか:筋膜って何ですか? すごい気になって。

竹井先生:筋肉の上をボディスーツのようにグルーっと身体中を覆っている膜なんですけど。

それだけじゃなくて、筋肉の中にまで入り込んで1本1本の筋繊維も包み込むという、体中にあるんですよ。ですから、筋膜だけ残しても体の形が残るという、第2の骨格と言われる大事な組織なんですね。

かなこ:筋膜というのは衰えていっちゃうということなんですか?

竹井先生:衰えるというか、悪い姿勢をとっていると捻れてくるんですね。筋膜というのは、大きな動きをしている幼稚園の子なんかは自由に動けるんです。小学校に入って机に座って勉強して、30後半になって筋肉が衰えて、デスクワークが増えて、体の動きが小さくなると筋膜は硬くなっていっちゃうんですね。

かなこ・ももか:なるほど〜〜。

竹井先生:リリースは開放するという意味ですよね。筋膜を開放すると非常に体の動きが良くなるんですよ。

──”肩コリの筋膜リリース!”

清野:まずは「肩コリ」の筋膜リリースについて教えていただけますか?

竹井先生:筋膜は全身をつなげているので、肩の所だけをやっても良くならないんですよ。

首から肩、腰、足の方まで繋がっている筋膜を広い範囲でほぐす、肩甲骨周りには17個も筋肉がついていますので、それらの筋膜を緩めるのは大事になります。そこで、「肩甲骨回し + シェー筋膜リリース」です。

かなこ:シェー筋膜リリース?

清野:天才バカボンのイヤミさんがやっているポーズですね。

竹井先生:では、立ってやってみましょうか。

ひじを直角に曲げるんですが、右手を頭の後ろに、左手を背中の後ろに直角に曲げます。

肩甲骨を反時計回りに回しますので、右のひじは体の方に、左のひじも体の方に近づけていくと、肩甲骨をまわしたわけです。

ここで2〜30秒リリースした後で、右足を左足の前に交差して、安定した所で体を左に倒していきます。





かなこ:あ〜〜〜!

ももか:うぁ! 辛い!

清野:有安さん、苦しそうですよ。

竹井先生:この時にバランスを崩したり、無理をしたり、痛みを我慢することはしないでください。

そのままの格好で、右のひじが前に行かないように鼻を左肩に近づけていって下さい。これを2〜30秒、無理をしないでできる範囲でやります。

実際には、左手を上に、右手を下にして反対もやるということになります。

清野:背中でシェーのポーズを作って、足をクロスさせて、鼻を肩に近づけると。

かなこ:肩甲骨と一緒に側筋が伸びますね。

竹井先生:その通りです、腰から足の方まで広い範囲で伸びるのがいいですね。

首から肩、肩甲骨、脇腹、お尻、足、非常に広い範囲の筋膜を緩めますので、結果的に肩のコリが良くなっていくんですね。

──”背中の筋膜リリース!”

清野:背中の筋膜リリースについて教えていただけますか?

竹井先生:肩コリの人は猫背の方が多いんですね。猫背になると、肩甲骨の動きが硬くなるんです。

肩甲骨を前後に動かして引き起こすという体操になりますので、「座位での平泳ぎ風筋膜リリース」です。

座ったままで出来る体操です。

かなこ:やってみた〜い!

竹井先生:猫背にならないように正しく座って、両方の手を前に出します。

この時にひじが肩と同じ高さになるように、そのまま前に押し出します。そうすると、肩甲骨が開きます。

ここで2〜30秒リリースした後で、ひじを肩と同じ高さのまま後ろに引いていきます。その時に、アゴも軽く引きつけます。

胸を前に張るようにして、2〜30秒リリースしたあとで、ひじを肩より前に戻して、手のひらを前に向けながらひじを支点にして、クルクルクルクルと。



かなこ:”僕、やってません”風の(笑)。

竹井先生:肩甲骨を引き起こしますけど、その時に腰が反ってしまうと良くないので、お腹に軽く力を入れたままで、これも2〜30秒やります。そうするとアゴも引いて、猫背も良くなり、頭が体の上に乗っかってきますので、肩周り、背中も含めて楽になる体操です。

かなこ:すごく簡単な動きですよね。

ももか:座りながらできるからね。



竹井先生:体がポカポカしてくるので、ひとつの筋肉のストレッチよりも効果が高いですね。

清野:実際にやってみていかがですか?

ももか:私は熱くなってきた。

かなこ:有安さんが熱くなるって、滅多にないんですよ。



ももか:うちら冷え性だから(笑)。

かなこ:冷え性で、体あったまるのに時間かかるんですよ。

ももか:中からちゃんとあったかくなってる感じしますね。

──”効果的なストレッチングの時間は?”

清野:ここで、先生からクイズを出題していただきましょう!

竹井先生:それでは問題です!

筋肉のストレッチングであれば、時間はどのくらいが良いでしょうか?

1 10秒

2 60秒

3 120秒

清野:筋肉のストレッチは、お2人ともライブの前などにやっていると思うんですよ。

かなこ:そうですね〜。

ももか:私は普段、ライブ前とかそれぞれのストレッチは10秒ずつくらいしかできてないので、自分の体験から10秒にします!

かなこ:私も10秒かなと思ったんですけど、あまり同じ体勢で固まりすぎるのもどうなんだろうなと思うのと、10秒であってほしいなっていう希望……(笑)。

ストレッチのきつい状態で60秒って、変なところに力を入れてもダメなんじゃないかっていうのと……で、10秒であってほしいなって(笑)。

竹井先生:正解は60秒です。

ストレッチングは、一方向に筋繊維を伸ばすので60秒なのですが、実際には30秒〜60秒というのが正しい時間です。

例えば、30代でしたら30秒でいいですし、40代くらいになると40秒、50代になると50秒、60以上の年齢になれば60秒ということで……60秒以上の時間は効果が変わらないと言われていますので。

お2人は若いので、30秒がちょうどいい時間になると思います。

かなこ:10秒は短すぎましたね〜。

ももか:もうちょっと増やさないとだね〜。

清野:さて、本日は「ご家庭ストレッチ学」を教わりましたが、百田さん、有安さん、いかがでしたか?

かなこ:ストレッチは個人的に大好きで、やった日とやらない日だと全然違うことが自分でもわかってるのに、やらなかったりするんですよ。

先生のお話を聞いて、ストレッチをやるという意識がなくても、ちょっと体の姿勢を変えるだけで、1日の体が違かったりするっていうのが分かったので、体のためにやってみようかなと思いました!

ももか:私は先生が言ってる通り、”夜やろう”ってまとめちゃうタイプなんですよ。

なかなかストレッチが毎日習慣づかないので、小刻みに、ちょっと空いた時間にやるっていうのも大事だなと思ったし、ラジオの前には、私みたいな人もいると思うので、一緒に頑張りたいなと思います!

清野:ということで「今すぐできるご家庭ストレッチ学」本日の講師は、首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科教授の竹井仁さんでした!

かなこ・ももか:先生、今日は本当にありがとうございました!

竹井先生:ありがとうございました。

〈番組概要〉

番組名:「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット

放送日時:毎週日曜 16:00〜16:55

パーソナリティ:ももいろクローバーZ、清野茂樹

番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/clover/



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聴取期限 2017年5月14日 AM 4:59 まで

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