阿部が1G2Aの活躍で新潟を翻弄! 川崎Fをリーグ戦5試合ぶり白星に導く《J1》

写真拡大

▽明治安田生命J1リーグ第10節、川崎フロンターレvs新潟アルビレックスが5日に等々力陸上競技場で行われ、3-0で川崎Fが勝利した。

▽3勝4分け2敗で9位につける川崎Fと(勝ち点13)、1勝2分け6敗で17位につける新潟(勝ち点5)の一戦。前節のセレッソ大阪戦を0-2で落とすなど直近のリーグ戦4試合で白星がない川崎Fは、その一戦から先発メンバーを5名変更した。奈良と登里、森谷らに代えて1月に右肩関節反復性脱臼で手術を行ったエドゥアルド、4月に右ヒラメ筋肉離れで負傷していた大島、出場停止明けのエドゥアルド・ネットらが先発復帰。U-20日本代表に選出された三好はベンチスタート、板倉はベンチ外となった。

▽一方、前節の柏レイソル戦を0-1で落とすなど連敗中の新潟は、その一戦から1名だけを変更。試合前日に負傷したホニに代えて鈴木を起用した。U-20日本代表に選出された原は[4-4-2]の左サイドバックに入った。

▽子どもの日に開催された一戦は、立ち上がりから素早いプレスで川崎Fに隙を与えない新潟が積極的に相手ゴールへと迫る。9分、右サイドを突破したチアゴ・ガリャルドがGKとDFの間に鋭いクロスを供給。走り込んだ山崎が右足で合わせるが、これはGKチョン・ソンリョンがパンチングで防ぐ。

▽前半の半ばに差し掛かると、川崎Fが中盤でボールを保持できるようになるも、パスミスが目立ち決定機を作り出すことができない。その中、ここまで川崎Fの攻撃を封じ込める新潟に矢野が右足もも裏を痛めるアクシデント。矢野は28分に川口との負傷交代を余儀なくされる。

▽しかし、この事態にも動じない新潟がチアゴ・ガリャルドと山崎のスピードを生かしたカウンターで川崎Fを脅かす。39分、ボールを奪った川口のパスを受けたチアゴ・ガリャルドがボックス手前からミドルシュートを放つが、GKチョン・ソンリョンの好守に阻まれてしまう。

▽すると直後、ここまで苦しい展開を強いられていた川崎Fが一瞬の隙から先制点を奪う。40分、小林のパスを敵陣中央やや右で受けた阿部がボックス右にスルーパス。これに抜け出してGKとの一対一を迎えたハイネルが右足でGK大谷の股下を抜き、移籍後初ゴールを記録した。

▽先制して試合を折り返した川崎Fが後半の立ち上がりに追加点。50分、巧みなドリブルで敵陣中央左を突破した長谷川がカットインからボックス手前の阿部に預けると、ボックス中央やや左にラストパス。これを走り込んだ小林が右足でニアサイドに流し込んだ。

▽2点ビハインドとなり攻勢を強める新潟は58分、加藤の右CKのこぼれ球を山崎がシュート。ゴール前左へ流れたボールにソン・ジュフンが反応するが合わせられず。さらに59分、ボックス左へ侵攻した原のグラウンダーのクロスに加藤がゴール前に走り込むも、押し込むことができない。

▽新潟の反撃を受ける川崎Fは65分に長谷川に代えて三好を投入して応戦。74分、敵陣深くからの車屋のクロスに小林がヘディングシュートを放つが、これは右ポストに嫌われる。しかし、その直後、左サイドで三好とのパス交換で中央に切れ込んだ阿部が小林とのワンツーから右足を振り抜くと、ボールはGK大谷の手をかすめてゴールに吸い込まれた。

▽一矢報いたい新潟は終盤、猛攻を仕掛けるも脅威とはならず。一方の川崎Fは先制点を奪ったハイネルに代えて昨年11月の左ヒザ軟骨損傷手術から復帰した武岡を投入して試合をクローズ。阿部の1ゴール2アシストの活躍で3得点を奪った川崎Fがリーグ戦5試合ぶりの白星。一方の新潟は3連敗を喫した。