ベッキー♪#「心の星」より

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 かつての人気番組の新シリーズ『あいのり REBOOT(仮)』のメインMCにタレントのベッキー(33)が起用されることが分かった。同番組は、1999年10月から2009年3月の約10年に渡って地上波で放送されていた人気番組で、FOD(フジテレビオンデマンド)などで新番組として配信が決定している。ベッキーも当時から同番組のファンだったと語り、「私にはもったいないくらいの立場。この番組を通して私自身も成長していきたい」と喜びの声をあげた。

 昨年1月の不倫騒動で、長らくの休業期間を強いられていたベッキーだが、今年に入って地上波番組への復帰も相次いでおり、3月19日にはかつてのレギュラー番組であった『人生のパイセンTV』(フジテレビ系)にも復帰を果たした。同番組は3月末で終了が決定していたため、出演はラスト2回のみに限られたものの、休業前に務めていたレギュラー番組に始めて復帰したカタチとなった。

 いまだ不倫のイメージが拭いきれないベッキー。かつてのレギュラー番組『天才!志村どうぶつ園』や『世界の果てまでイッテQ!』(共に日本テレビ系)、『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)などのファミリー向け番組は、視聴者からのクレームの危険度が高まることもあって復帰のめどは全く立っていない。ただ、『人生のパイセンTV』の復帰に加え、今回の『あいのり』でのメインMCへの抜擢など、フジテレビだけはベッキーの完全復帰に向けた後押しに前向きだ。これには、フジテレビの思惑が見え隠れするという。

「ドラマに限らずバラエティでも視聴率低迷が叫ばれているフジテレビが、単純に起爆剤を求めているということでしょう。『あいのり』も、いくら過去の人気番組だったとはいえ、今回はネットのみでの配信とあって話題性が必要です。そこで、今であればギャラも安く、話題性にも申し分ないベッキーに白羽の矢が立ったということでしょう。番組の宣伝になるからと、あわよくばの炎上効果も狙っているかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 事務所としては数少ないオファーを大切にしているのだろう。

■IT企業とフジテレビの意外な関係

 テレビ番組に限らず、最近ではCM仕事も復調傾向にある。今年の年末年始は、あの“因縁相手”とも揶揄された、大手IT企業LINEのCMに起用されたことでも世間を驚かせている。同社は、独立問題で芸能界を干されていた「のん」こと能年玲奈(23)も、15日から公開されている新CMで起用している。業界のしがらみがないIT企業ならではの起用例だと言えるだろう。

「LINEはのんへの改名後初CMという話題性を見事に自社のブランディングに繋げました。フジテレビのベッキー起用にはこうしたスポンサーとのしがらみだとする声も一部では囁かれています」(テレビ局関係者)

 炎上タレントも、企業によっては使い道は十分にある。騒動になってしまったタレントにとっては、まさしく、捨てる神あれば拾う神ありといったところだろうか。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。