中央放送局提供

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(台北 24日 中央社)台湾のラジオ国際放送を行う中央放送局(台湾国際放送)と神奈川県のFM局、藤沢エフエム放送(レディオ湘南)が23日、台北市内で相互協力協定を結んだ。両局は来月1日から、地元の観光・文化情報の相互提供を開始し、日台双方の魅力を発信していく。

中央放送局の邵立中総局長によると、同局の関係者が2015年7月、レディオ湘南の主要株主である江ノ島電鉄を訪問。それがきっかけで、江ノ電の観光企画部長が台湾を訪れるたびに、同局に足を運ぶようになったという。両者は日台の友好関係の深化を目指すことで考えが一致。今回の協定締結につながった。

レディオ湘南の小澤一成社長は、今後は台湾の伝統文化などを日本のリスナーに紹介するほか、2020年東京五輪のセーリング会場に決まっている藤沢市江の島を台湾の人々にアピールしていきたいと意気込んだ。

中央放送局は1928年中国大陸・南京で設立。1949年に中華民国政府とともに台湾に移転し、李登輝政権下の1998年に財団法人となった。現在は日本語のほかに英語やフランス語、ロシア語、ベトナム語など13の言語で短波・デジタル放送を行っている。

(鄭景ブン、陳渝涵/編集:羅友辰)