放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。3月5日の放送では、音楽プロデューサーでベーシストの亀田誠治さんをゲスト迎え、散歩中にそのシチュエーションに合った音楽が流れてくるアプリなどについて空想しました。



高須:スペインのどこかに、ある時間になると坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」が流れる街があるんですって。「へぇ」っと思って聞いてたんですけど、“その場所だけで聴ける音”っていいなと思ったんです。戦メリは有名な曲ですけど、“この場所のこの時間にしかかからない曲”で何かできへんかなと思って。世界中のビーチとかホテルとかで、ある一瞬にだけかかる曲。例えばすごく綺麗なビーチがあって、夕日が沈む時に流れるとか。そうすると付加価値が生まれるじゃないですか。

亀田:素敵ですね。“音楽の流され方”が重要ですよね。“このタイミング、この場所で、誰々に向けて……”というのはDJ的な発想だと思いますね。曲を作る人、流す人の気持ちも大事ですね。

高須:綺麗なビーチで曲が流れたら、その時間をみんなで共有するって幸せなことですよね。これはやれると思うんですけど、どこから進めたらいいんでしょうね? やっぱり教授なんですかね?

亀田:誰に言えばいいんだろう?

高須:あとは、渋谷を歩いていたら音楽が聴こえるアプリはどうかなと思うんです。散歩に曲が付いてくるというか。「ここを歩くなら、このタイミングでこんな曲が流れて、こういう気持ちで心地良く散歩できるよ」というのを、誰かがDJのように選曲して遊ぶアプリとか作られへんかなと思って。

亀田:いいですね。ストリーミング全盛の時代ですから、あり得るんじゃないですかね。

高須:街や人混みや路地も含めて、その景色ごと音楽と共に味わって欲しいんですよね。そうしたら、気持ちいい街になるだろうなと思って。

そしてこういうことから、2020年のオリンピックに向けての動きになっていくといいなぁとも思うんですよ。2020年に楽しむために、今からどんな仕掛けを作ればいいかなと思ってますね。



亀田:僕、1964年生まれなんです。前の東京オリンピックがあった年に生まれているんですよ。だからオリンピックにご縁を感じているんですけど、2020年のオリンピックで大事なのは僕らが楽しむことだと思うんですよ。

高須:自分がどれだけ楽しめる場所にするか、ということですよね。

亀田:想像します? 僕の場合はその頃には初孫がいて、一緒に応援していたり、新しい国立競技場を見に行ったりしているのかなとか想像しますよ。演奏しているかもしれないし。

高須:(笑)。何か一緒にやりましょうよ! この間、会議でシャレで話をしてたんですけど、昔、“オリンピック音頭”ってあったじゃないですか。

亀田:あった! いろんな人が歌ってましたね。

高須:そんな感じで、勝手に“オリンピックソング”を作っていいんじゃない? って話をしてたんですよね。それとさっきの“街中に音楽”とかが一緒にできないかなと。

亀田:僕も“街中に音楽”乗りますよ! 最終的には2020年が楽しいのはもちろん、それより先の僕らや僕らの子ども達のことを考えて、音楽に満ち溢れる世の中になっていけばいいのにと思いますね。

亀田誠治さんがプロデュースした大原櫻子さんのニューシングル「ひらり」が3月8日にリリースされました。ぜひ聴いてみてくださいね。

【番組情報】

タイトル:空想メディア

放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29

MC:高須光聖、中村亜裕美

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