県立新発田南高等学校(新潟)

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集合写真(新発田南)新発田南の秋と冬

■2学年でも50人いる野球部はどんな時でも声を切らさない新潟県立新発田南高等学校は新潟県新発田市にある県立高校。普通科と工業科を持ち、市内には豊浦分校がある。野球部の現在の部員数は1年生23人、2年生26人。人数は多いがグラウンドは他クラブと共有で全天候型の室内練習場もあるがそちらも使えるのは週4日。それでも赤松 賢主将はチームの長所に「1.人数が多く、全員で競争できるところ。2.ねちっこい野球ができるところ。3.どんな時でも声を切らさないところ」の3つを挙げた。

■ベスト8では満足出来ない赤松主将が印象に残っている試合は村上桜ヶ丘戦。「1〜7回までは両者0対0でした。新発田南はほとんどの回でチャンスを作るがあと1本が出ませんでした。そのままずるずる試合が進み8回に4点取られ0対4で負けた。接戦での勝負強さがまだ弱いと痛感しました」

 春にはベスト8入りを果たしたが、夏と秋に上位進出はならなかった。「相手のミスで点を取るのでなく、自分たちの力で点をもぎとること。ここぞというチャンスで自分の力を出し立ち向かうこと。自分たちのミスで相手に点を絶対にやらないこと」を課題とし「常に目前には試合があるということを考え、実践に近い練習を行い力を身につけること」を目標にシャトルランなど過酷な冬の練習に取り組む。発奮する理由もある。「最後の練習試合が終わった後に先生に『このままではせいぜいベスト8までだ』と言われ、その言葉がこのままじゃだめだといいバネになりました」夏の目標はもちろん甲子園出場。ベスト8ぐらいでは満足出来ない。

■どんなチームにも絶対負けないチームを作りたい悔しい結果に終わった秋だが赤松主将はシセ 大輝選手を「秋の大会通算13打数7安打という結果。2回戦の開志学園戦では0対0で試合が進みここぞというチャンスで先制打を打ってくれました」石川 智善投手を「全部の試合に先発した。ピンチの時には自分のピッチングを貫き通し数々のピンチを救ってくれた」と投打で活躍した選手を紹介してくれた。春のキーマンは齋藤 光選手、諏訪 葵選手、鳥屋 海選手の3人を指名し、「自分に厳しく行動で引っ張っていける」と笠原 大暉選手にも期待をかける。「一人一人が自分の課題を持ち、技術面でも精神面でも成長し、どんなチームにも絶対負けないチームを作りたいです」

バッテリーを組む二人に聞く

 ここからはシセ副主将、石川投手にお話を伺います。

シセ 大暉選手(新発田南)

Q. 秋を振り返って見つかった課題は何でしたか?

シセ:自分が捕手として、チーム全体を見る目、相手のチームを観察する目、試合の流れを見る目がまだまだたりないことです。石川:初回や6回の入り方、ランナーを出してからの投球が悪かったです。

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

シセ:体力、筋力、精神力と共に、周りを見渡せる目をつけたいです。石川:下半身を強化し、瞬発力をつけたいです。

石川 智善選手(新発田南)

Q. モットーや好きな言葉はありますか?

シセ:好球必打です。石川:一球入魂です。

Q. この冬の目標宣言をお願いします。

シセ:目のある捕手、6割打者になりたいです。石川:ストレートの威力をふやし、キレのいい変化球を習得し、決め球をもったいつでも三振を取れる投手になりたいです。

 シセ副主将、石川投手ありがとうございました。

練習風景(新発田南)「なぜ負けたか」を意識して次へ

 ここからは小柳 徳之部長にお話を伺います。

Q. 秋の大会の振り返り、そして冬のテーマも教えてください。

 新チームは「接戦をものにできる、粘り強いチーム」「試合の流れを作り、流れに応じた守り、攻撃が判断できるチーム」がテーマでした。冬のテーマは「挑戦」「実戦を意識した練習」「競争」「個の強化」です。

Q. 冬のトレーニングに励む選手にメッセージをお願いします。

 秋の大会の悔しさを忘れず、「なぜ負けたか」を意識し、常に自分と向き合い、一人一人が大きく成長してほしいと思っています。

 小柳部長、新発田南高校野球部の皆さん、ありがとうございました。昨春を超える活躍に期待してます。

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