リップは口角の1mm上まで!プロ直伝の「モテメイク」
一見”幸薄”に見える地味顔も、いつものメイクにちょっと工夫することで、パッと華やいだ印象にみせることができます。
えっ……それっていつもやっているんだけど!? と思うようなことも、プロが用いるテクニックを加えると一気に“モテ顔”に変身できちゃうんです!
今回はメイクアップアーティストの筆者がそんなモテ顔をつくるメイクメソッドをご紹介します。
■ ビューラーでつくる「キュートな魅せ方」と「セクシーな魅せ方」
メイクのなかでも、“目元”のメイクは非常に重要なポイントです。アイシャドウの入れ方や色みはもちろんのこと、実はあまり気にされていない重要なポイントをみなさまお忘れなのでは……?
マスカラを塗る前に、ビューラーでしっかりとまつげをあげることは誰しもがしている普段の工程ですよね。しかし、そのまつげのカールのつけ方を工夫することで、いろんな印象を演出することができるのです。
キュートでパッチリ縦幅を強調したい場合、ビューラーで根元からしっかりと持ち上げてプレスします。そして、2回目、今度は黒目の直上、つまり目の中央付近のまつげだけをしっかりと上げます。
こうすることで、中央のまつげが1番持ち上げられて高い状態になると、目の縦幅が大きく見えるという錯覚が。
また、セクシーで切れ長な印象を強調したい場合、ビューラーで根元からしっかりと持ち上げて、2回目は、目尻から3分の1程度のまつげのカールを少し伸ばすような形で、上にではなく、横に流すようなイメージでビューラーを動かしましょう。
■ マスカラ2度塗りで相乗効果
先述のビューラー使いとともに、マスカラを上手に使うことで相乗効果を得られます。まずは、根元から全体的にしっかりとマスカラを塗ります。
そして、キュートでパッチリ目な印象をつくる場合、目の中央部にもう1度マスカラを重ね塗り。中央がより濃く見えることで、縦幅が出るような錯覚でパッチリ目に近づけることができます。
また、セクシーで切れ長な印象をつくる場合は、目尻から3分の1程度の部分に2度塗りを。目尻側に視線がいくことで、切れ長でセクシー寄りな目元に。
ビューラーでつくった土台にマスカラを上手に合わせることで、より一層印象を引き立たせることができるのです。
■ にっこり口角で華やぎup
地味顔さんの悩みは、口角が下がり気味だったり、また唇が薄めという口元のお悩みも多々耳にします。この場合、ただ華やかな色のリップを塗るだけでは、顔つきとバランスが取れずに浮いた印象になってしまうことも……。
色みもさることながら、まずは口角をキュッと引き上げるようなリップラインがポイントに。リップピークから口角にかけてリップラインを引くときに、口角から1mmほど上に口角の終着点となる位置をつくり、そこから下唇のリップラインへとつなげます。
口角から1ミリほど上に描くことで、元は下がり気味だった口角がニコッと上げてみせることができるのです。そこに、口紅やグロスを重ねてメリハリをつけてあげると、無理のない華やいだ口元を演出することができます。
メイク全体をガラリと変えるのは意外と勇気がいるもの。しかし、パーツで考えていくと、手軽で簡単に印象づけることができますよ!
目元や口元のちょっとした変化が、地味顏を一気に、華やぐ“モテ顔”に近づけるのです。地味顏が気になる……という人は、スモールステップで試してみてはいかがでしょう。
【筆者略歴】
※ 黒木絵里 ・・・ 外資系化粧品メーカー2社、某大手ヘアサロンのメイクセクション統括を経験後、独立。Eri Kuroki Make-up solution代表となり、育成やマニュアル監修、大手企業のセミナーのほか美容ライターとしても活動中。
【画像】
※ Kiselev Andrey Valerevich / shutterstock