メラニア夫人、動画制作者への訴訟を検討

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先日、ある人物が「ドナルド・トランプ氏の息子(10)は自閉症ではないか」という内容の動画をYouTubeにて公開。バロン君の仕草をまとめた映像には「自閉症の子供によくある症状」と説明が添えられ、もの悲しいBGMも流れるなんとも切ない内容に仕上がっていた。この動画を、かねてよりトランプ氏を批判してきたロージー・オドネルがTwitterに紹介。そこに「バロン・トランプは自閉症? もしそうなら、自閉症が増えていることに注意を向けてもらう素晴らしい機会になるわ」と記したために動画に注目が集まり、「ヨソの子についてなんてことを書くんだ」「この子がこんな扱いを受ける筋合いはない」といった批判が噴出した。このスキャンダルにバロン君の母メラニアさんは激怒し動画の制作者を訴える可能性を示唆したが、実は制作者には“ある意図”があったもようだ。

「バロン・トランプ君は自閉症か。」

そんな内容の動画が出回り、動画の制作者やそれをTwitterで拡散したロージー・オドネルにメラニア夫人が激怒。このほどトランプ夫妻の弁護士が法的文書をしたため、その内容を『Gossip Cop』に開示した。そこにはこう書かれていたという。

「バロン君が自閉症かと憶測するビデオがYouTubeに公開されましたが、それは事実ではありません。このビデオには#StopTheBullying(イジメをやめよう)というハッシュタグも添えられていますが、10歳の少年と両親に嫌がらせをすべく事実に反する内容のビデオを公開することもイジメ行為です。バロン君を含む子供達へのネット上のイジメ行為は、今すぐ終わりにしなければなりません。」

メラニア夫人はロージーを訴えるつもりはないというが、動画の制作者には動画そのものを削除、そして謝罪を発表するよう求める構えとのこと。これを知った制作者はとても驚き、同じく『Gossip Cop』に「トランプ家の人々を傷つける気などありませんでした」「ただ自閉症が多いことを人々に知ってほしかったのです」と釈明し、こう語っている。

「今は正直、ちょっと怖い気分です。あのビデオを作ったのは、ソーシャルメディアの利用者たちがバロン君を標的としてイジメ行為に走っているからです。僕はそれを食い止めたかった。でも状況をより悪くしてしまい、本当に残念です。」
「バロン君は自閉症かもしれない。僕はイジメをする人達にそう伝えたかったのです。そんな理由でイジメをしては駄目だと言いたかった。なぜなら僕本人も、自閉症のせいでイジメを受ける気持ちを知っているからです。なのにロージーさんが動画をシェアして、こんなことに…。」

ちなみに動画の制作者は自閉症スペクトラムだといい、メラニア夫人に対しても尊敬の念しかないという。

「そうなんです。僕はメラニアさんをとても賢い女性だと信じています。素晴らしいファーストレディになられるとね。」
「ご一家とバロン君を傷つけるつもりは無かった。もし(訴訟をする可能性があるという話が)事実で、『削除してほしい』というメラニア夫人からの声明を確認できたなら、動画は削除します。」

しかし動画の閲覧回数はすでに数百万を突破。その影響は計り知れず、愛情深い母メラニアさんの怒りは当然ながら大きい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)