できるだけ優秀な人材を獲得したい企業。若者の心をつかむために企業はあの手この手と努力を続けているのだが、その中でも大手飲食チェーン店「くら寿司」が斜め上の方向に向かいすぎているとTwitterで話題になっている。

くら寿司の採用ページがぶっ飛んでいる


くら寿司の採用ページで、「新卒者の皆様へ」という欄をクリックすると、宇宙空間の画像を背景に、“無限”と書かれた円の周りを寿司ネタが回っている画面に飛ぶ。これだけで随分ぶっ飛んでいるのだが、回っているネタをクリックすると、くら寿司紹介ページに行き、そこもどうやら様子がおかしいようで……。

くら寿司=宇宙


REVOLUTION(食の革命)と書かれたページには、アインシュタイン、エジソン、夏目漱石など歴史上のさまざまな偉人の画像と共に「ビッくらポン!とはビッグバンである」「くら寿司が生み出したアイデアたちも、現実的な人には、理解しがたいものに見えたことだろう」「注文品を高速でお届けする『オーダーレーン』。速さだけが正義。速さだけが正義」「酢飯にカレーをかけてみた『シャリカレー』。構想に10年を費やした、ミリオンセラー商品」といった具合で、自分たちが生み出した商品を超壮大に紹介。

TRUTH(数値データ)ではくら寿司=宇宙説を紹介。なんでも、一皿108円というこの数字は、“新聞紙を108回折ると宇宙の広さになる”の「108」と同じ。宇宙飛行士・ガガーリンの宇宙滞在時間108分の「108」と同じで、偶然と片づけるにはあまりにもできすぎているらしい。また、375店舗数のくら寿司だがこれは太陽1+太陽系惑星9+地球の公転周期365日と同じ数字、といった具合でこじつけまくっている。他にもPHILOSOPHY(企業理念)、HUMAN(人)、UNIVERSE(海外展開)というページがある。

そしてRECURUITING(採用)では「無添。それは、無限」「確かなPhilosophy」「ゆるぎないTruth」「広がるUniverse」「くらくらするほどRevolution」「そして、人間という、Human」とまるでラップのよう。さらに続き、「そのすべてがひとつになって生まれた、Infinity」「それこそが、くら寿司」「星がなければ、宇宙が、ただの暗闇であるように」「あなたという超新星を迎えることで、くら寿司は、さらに輝きたい。そして、あなたを輝かせたい。さあ、いま、かぎりない可能性の中へ。無限 無添くら寿司」と締めて、採用を募っている。

ぶっ飛び過ぎているくら寿司だが、こんな発想がなければ、現在発売中のカレーライスを挟んだパン「シャリカレーパン」など思いつかなかっただろう。