チョコチップクッキーを食べるなら、チョコチップがたっぷり入っている方が嬉しい。5種類のチョコチップクッキーを用意し、どれが多く入っているのか比べてみました。



それぞれ1枚の表面に見えるチョコチップの数の平均を算出します。



その結果がこれ!

1位 セブンプレミアム チョコチップクッキー…11.6粒
2位 森永 チョコチップクッキー…8.4粒
3位 ブルボン チョコチップクッキー…5.4粒
4位 ブルボン プチチョコチップ…4.4粒
5位 カレーム しっとりクッキー ジャージー牛乳…1.6粒



セブンプレミアムの商品だけが2ケタで、他を大きく引き離しています。

ただ、チョコチップクッキーは当然ながら、チョコの数だけで美味しさが決まるわけではありません。次は「内容量」、「クッキーの味」、「チョコチップの味」、「オリジナリティ」も同時に比較し、チョコチップクッキーとしての総合ポイントでランキングにしていきます。

「チョコチップクッキー」ランキング


第5位:「カレーム しっとりクッキー ジャージー牛乳」…14点/25点





内容量10枚…5点
裏面のチョコチップの平均数1・6粒…1.5点
クッキーの美味しさ…1.5点
チョコの美味しさ…1点
オリジナリティ…5点(すべて5点満点)

【グイグイくる乳牛とシャイなチョコチップ】
アンパンマン1話分のタイトルみたいですが、これはどういうことかといいますと、クッキーが放つ「ジャージー牛乳感」が、牧場と乳牛の幻想が見えそうな勢いで強いのです。もちろん好きな人は好きな味です。そして慣れます。また看板に偽り無く、とてもしっとりしているクッキーなので、サクサク感がお好きな方は、あまり好みではないはずです。



伝わるでしょうか、こんなにしっとりです。

「チョコの美味しさ」が1点なのは、クッキーの存在感が強すぎてチョコの存在が消えるためです。牛乳感たっぷりのチョコチップクッキーは初めてなので、オリジナリティは満点です。

表面のチョコチップを数えようとしたところ見当たらなかったので、特別ルールで、この「しっとりクッキー」だけは裏面のチョコチップを数えています。

第4位:ブルボンチョコチップクッキー…16点/25点





内容量15枚…4.5点
表面のチョコチップの平均数5.4粒…2.5点
クッキーの美味しさ…4.5点
チョコの美味しさ…2.5点
オリジナリティ…2点

【「THE」チョコチップクッキー】
特にクッキーが美味しいですが、いかにもなチョコチップクッキーなので、オリジナリティの点数が低くなりました。ただこちらも「しっとりクッキー」同様、チョコチップの存在感がクッキーに負けて薄く感じました。

続いて同点の商品が2つありましたので、3位を飛ばして2位をふたつ紹介します。

第2位:セブンプレミアム チョコチップクッキー…16.5点/25点





内容量14枚入り(2枚×7袋)…4点
表面のチョコチップの平均数11.6粒…5点
クッキーの美味しさ…2点
チョコの美味しさ…2点
オリジナリティ…3.5点

【相乗効果の神クッキー】
クッキーだけで食べたら「チョコチップがないと飽きてしまう」、チョコだけで食べたら「あれ…なんだかなぁ」と感じる。でも、一緒に食べたとたんにグンと美味しくなります。この相乗効果こそ、チョコチップとしての総合力の高さの証といえそうです。

第2位:ブルボン プチチョコチップ…16.5点/25点





内容量58g…4.5点
表面のチョコチップの平均数4.4粒…5点
クッキーの美味しさ…2点
チョコの美味しさ…2点
オリジナリティ…3点

【『プチ』だからこその太っ腹】



1枚あたりの面積が狭いので、チョコチップが惜しげもなく詰まっているものもある太っ腹な「プチ」。こちらも「セブンプレミアム」同様、クッキーの味だけだと寂しく、チョコと一緒に食べると美味しくなる商品です。一口で食べられるというオリジナリティ以外、特に特徴を感じなかったのですが、ともあれランキングにしてみたら3位でした。

では、1位の発表です。

第1位:森永チョコチップクッキー…17.5点/25点





内容量12枚(2枚×6袋)…4点
表面のチョコチップの平均数8.4粒…4.5点
クッキーとしての美味しさ…3.5点
チョコの美味しさ…2.5点
オリジナリティ…3点

【うれしい大きなチョコチップ】



なんといってもチョコチップ1粒が大きい点が特徴です。クッキーは、バター感が強いのに軽めの食感で美味しい。だんだんとバターが口の中に広がっていきます。「セブンプレミアム」や「プチ」同様、クッキーだけだと存在感が薄いというのはありますが、それでも各項目がバランスよく点数がついて1位に輝きました。

「協力プレイ」が高レベルの秘訣?


それにしても25点満点中、1位でさえ20点に満たないとは。自分は美味しいチョコチップクッキー1枚作れないくせに、あまりにも厳しく判断してしまいました。普段気の弱い人が評価をする立場になると、一周してひたすら厳しくなるというアレですね(どれ)。

それと他にも気づいたことが。「しっとりクッキー」、「ブルボン チョコチップクッキー」のように、クッキーの味が濃いものと、「プチ」、「セブンプレミアム」、「森永」のように、クッキーの味は控えめで、チョコと合わさって美味しさを醸し出す2パターンがあるということです。後者のパターンがかたまって上位にきましたので、チョコチップクッキーは「協力プレイ型」の方がレベルは高いようです。

チョコチップクッキーの教え



上位3商品は、前述のとおり「クッキーとチョコチップをそれぞれ単体で食べたら寂しいけれど、一緒に食べたら美味しくなる」という共通点があり、バランスがとれています。それはまるで人間関係において大切なことを教えてくれているかのよう。そんな発見を導き出せました。
(武井怜)