今年4月に復活した吉野家の豚丼、二カ月で1000万食を売り上げ、一時低速気味だった吉野家に再び復活のチャンスを与えたともいえます。
そこで吉野家の豚丼をどう思っているのか? ライバル2社に聞いてみました。

まず松屋フーズさんの担当者に伺いました。
――吉野家の豚丼が発売二カ月で1000万食を売り上げたそうですが、何か松屋さんとして思うところはありますでしょうか?
他社の販売促進についてお答えすることはありません。
と、すげない返事。

すき屋を運営するゼンショーHDさんにも伺ってみました。
――吉野家の豚丼が発売二カ月で1000万食を売り上げたそうですが、何か印象はありますか?
けっこう数が出てらっしゃるんですね。さすがに私たちも吉野家さんについてお話しすることじゃない。他社をみて価格戦略を行っているわけではないので別にコメントすることはありません。

――牛丼戦争といわれていましたが競合会社を気にしていないんでしょうか?
他社を見ながら計画するということはまったくないです。大手チェーンとしては3社しかないので、そのようにみられるのは理解していますけど、価格戦略・商品戦略において他社を見ながらやっている事実はないです。同じ業界の情報として知っている程度です。

なるほど詳しい話を、すき屋さんありがとうございました!


最後に、吉野家さんにも“二カ月で1000万食”について伺ってみました。
――豚丼が発売二カ月で1000万食を売り上げたそうですが、売上を牽引したのでしょうか?
全体の中の売り上げ比率はそれほど高くないです。豚丼の導入効果はありましたが、全体の売上にどれくらい貢献したかは一概には言えないですね。もちろん大きな押し上げ効果になっているのですが。販売数が牛丼に次ぐほど出ている商品ではありますので、お客様から評判もよく高い支持はいただいています。

意外にもそれほど全体の貢献にはなっていない様子。現在は鰻丼などの夏メニューが揃っているのでそちらのほうが確かに店頭でも目立っています。

さてそれでは豚丼を実食。日本一の売上を誇るという有楽町駅前にあった吉野家は移転していました。味は、具材の味のシミ具合とか、脂身の量とか思ったより昔の吉野家の牛丼ぽい感じがする! というのは気のせいでしょうか。たいへん美味しゅうございました。
(カシハラ@姐御)