2016年から新しくできた祝日「山の日」。この山の日が、なんと「きのこの山の日」にも認定された。それを記念したイベントも新宿で開催されるという。まずは株式会社明治の「きのこの山」担当者にお話をうかがってみた。

「きのこの山の日」制定の経緯



――「山の日」が「きのこの山の日」に決まるまでの経緯を教えてください。
「きのこの山」の認知率は99%と高く、さまざまなお客さまにお楽しみいただいているブランドです。たくさんの新製品が発売されるお菓子業界の中で、お客さまに「きのこの山」を思い出していただくきっかけの一つとして「きのこの山の日」という記念日の検討に入りました。そうしたなか、“山の日が祝日になる”というニュースを耳にし、一般社団法人日本記念日協会さまに相談したところ、40年間“山”を冠するブランドとして日本のお客さまの心に深く浸透している「きのこの山」の記念日は“山の日”が最適であるという結論にいたりました。

――以前から祝日にしたいという案はあったようですが、山の日以外で検討または狙っていた祝日はありますか?祝日ではありませんが、きのこの山生誕の日(9月30日)やきのこの日(10月15日)などを「きのこの山の日」候補として検討していました。

――祝日が決まった時はどんなお気持ちでしたか?
きのこの山は、おかげさまで2015年に発売40周年を迎えることができました。いつか記念日を制定できるといいなと考えていたなか、タイミングがないなと悶々としていたところに「山の日」制定の報が入ってきまして、これこそ天啓だと感じました。そしてこの度、無事に記念日として「きのこの山の日」が制定されたということで、チーム一同大変嬉しく思っております。


こちらが記念日登録証。しっかり「きのこの山の日」と書かれている。

きのこの山ファンは「ついに来た!」


――ファンの反応はいかがですか?
7月27日のプレスリリース発表以降、webメディアなどで多く取り扱いいただいたことでSNSを中心にジワジワと話題が拡がっていると感じております。「きのこの山」ファンを中心に「ついに来た!」という称賛のお声をいただきつつ、今回の“便乗”を楽しんでくださっているようです。

――逆にたけのこ派の皆さんからの反応はありましたか?
「たけのこの里」ファンの皆さまは、“きのこの山の日”制定について暖かく見守ってくださっている様子です。一部の方からは「たけのこの里の日」の候補についての提案をいただいております。

――今回の記念日制定を受け、「きのこ・たけのこ戦争」がますます加熱するのではと思いますが、いかがでしょうか?
我々といたしましては、「きのこの山」も「たけのこの里」もほほえましい“やすらぎ”と束の間の“いやし”を提案するブランドとして、いつもお客さまのそばに寄り添っていきたいと考えております。日本の古きよき里山イメージの強い商品ですので、“戦争”という言葉に距離感を感じていますが、記念日を起点として、それぞれのブランドに対して更にご愛顧いただければありがたいと考えております。

イベント開始早々2時間待ちの行列


場所は新宿ステーションスクエア。初めての山の日は晴天に恵まれた。
今回のイベントのオープニングには、タレントのりゅうちぇるさんもゲストで登場。
本日のイベントはモニターに向かって「ヤッホー!」と叫ぶと、やまびこが「きのこの山」になって返ってくるというもの。


右手を口元に、左手は腰に当てるのがこのイベントのお約束ポーズだ。



一般参加ができるイベントの開催は12時から。しかし、開催前から長蛇の列が!


イベントがスタートしてすぐに、行列は2時間待ちという状態に。並んでいる方にお話をうかがってみると「きのこの山、大好きなんですよ」と皆さん口をそろえて笑顔だった。


「昨日テレビでイベントを知った」という浅見さん兄弟。


弟さんも挑戦


皆さんで高得点!


きのこの山は点数に応じて、きのこの山がどどーんと出て来る。

あまりの気前の良さに「こんなに大盤振る舞いで出して大丈夫なんですか?」と関係者の方にうかがうと、問題ないとのお答え。さすが記念日認定を祝うおめでたいイベントだ!


合わせて紙袋3つのきのこの山がやまびことして返ってきたぽんさんは、「きのこの山、大好きなんです。全部家族で食べます」と嬉しそうだった。


今回のイベントについては、「#きのこの山の日」を付けてつぶやいてくださいと呼びかけられていて、盛り上がりを見せている。記念日認定をはたした「きのこの山」。今後の展開を期待したい。


(すがたもえ子)