バーベキューをしているとよく「自然の中で食べるごはん最高だなー」なんて言いますが、たしかに「飲食」と「シチュエーション」の相関性は高いです。良い天気があって、山や海があって、そんな中でいただくお肉やビールは最高!

玉だらけのカフェバーが、唐突に恵比寿に出現


ところで、昨日より妙な店舗が始動しています。恵比寿にて期間限定営業中(8月5日〜14日)の「tamapacafe & Bar(たまパカフェ・アンド・バー)」(入場料あり)は、こんなお店です。



玉だらけ! およそ30平方メートルの店内には、白いボール50,000個が溢れかえっています。この中に埋もれて、そんなシチュエーションでコーヒーやビールやフードを楽しんでいい。非日常空間で飲食できる、カフェでありバーです。(定員35名)



なぜ、わざわざこんなボールまみれになっているのか? ……と、疑問に思った皆さん! 実はこれが、世界的に注目を浴びているそうなんです。米国ワシントンD.C.では「The BEACH」という名称で、


英国ロンドンでは「JumpIn」なるタイトルで、


白いボールを大量に使用したイベントが開催されたらしい。そして、日本では「“tamapa”(たまパ)」として、世界的な流行のDNAを受け継ぎつつ日本向けにローカライズして発信されている。以前もコネタで、「tamapa」のパーティを取材したことがあります。



50,000個のボールに埋もれてコーヒーを飲むと感慨深い


このシチュエーションで飲食するとどんな気分になるのか、まるで想像がつきません。というわけで、私もこのスペースでコーヒーとサンドイッチをいただいてみました! ボールまみれのフロアのすぐそこにあるカウンターでメニューをオーダーし、


フードとドリンクを持ってボールに埋もれる。すると、眼前に広がるのはこの光景です。


この環境でコーヒーをグイッと飲むと、ジャグジーに入りながらシャンパンを飲んでいるような心境に! ……というのは言い過ぎですが、「貴重な体験をしている」と心の底から実感できます。しかも、ふと顔を向けると窓の向こう側にある都会の喧騒を望むことができるし。
記者が訪れたのは日が明るい時間帯でしたが、夜になればボールに埋まりながらしっぽりお酒をいただいたりもできます。なんか、イケないことをしているみたい……。

「白いボール」と「女性」


この「tamapacafe & Bar」は事前に前売り券が発売されており、購入したお客さんの75%は女性だそう。だから、店内はこんな感じです。



また、店内には何の脈略もなくガチャガチャが設置されていました。


1回500円のガチャガチャを回すとtamapa特製のTシャツやバッグやステッカーがもらえるのですが、本当のことを言うと6割はドリンクチケットだそうです。ドリチケが当たった際は、ガチャの中にこんな物が含まれています。


白いボールまみれのカフェ&バーだけに、ガチャの中にも白いボールが!

「白いボール」と「図書室」「ディスコ」の融合


50,000個の白いボールを活用したイベントは「tamapaw/(たまパウィズ)」と名付けられ、様々な形態で今後も展開されていくらしいです。
●tamapa w/ Live
観客席がボールに覆われた音楽ライブイベントの展開。跳ねたり、飛び込んだり!
●tamapa w/ Cinema
ボールに横たわりながら映画鑑賞!
●tamapa w/ Confenrence
ボールに埋もれがら聞くトークショー。毎回様々な社会問題テーマにする。
●tamapa w/ Summer Beach
白いボールを海水に見立てた、夏とビーチをテーマにしたイベント。

「秋には、たくさんの白いボールを用意した図書室やキッズディスコの開催が決定しています。また、9月にはすごく夏らしいイベントを行う予定です」(担当者)

白いボールに埋もれて本を読むなんて意図がわからないし、ディスコまで行くと単純に踊りにくそう……。でも、だからこそ自分の中で新境地になる。何度も言いますが、世界的に注目を浴びているムーブメントです。
(寺西ジャジューカ)