日本のお祭りランキング、“本家”を抑え「高円寺阿波おどり」が堂々1位
夏本番を迎え、日本全国で催されている夏祭り。各地に根付いている祭りは地元の人々はもちろん、観光客も惹きつける人気イベントとしての一面も持つ。
【写真を見る】都内で楽しめる本格的な阿波おどりとして、本家徳島に負けず劣らずの存在感を放つ「高円寺阿波おどり」
旅行業者であるエイチ・アイ・エス(H.I.S)では、SNSを通じて旅好きフォロワーに「行ってみたい! 日本のお祭り投票キャンペーン」というアンケートを実施。トップ10には、「祭りの国」日本らしく、古来から続く伝統的な祭りが多くランクイン。全国各地の特色豊かな祭りが出揃う中、旅好きが選んだ、「2016年、行ってみたい!日本のお祭りランキング」で1位に輝いたのは、どこの祭りか!?
■ 第10位 宮城県の「仙台七夕まつり」
10位に入ったのは、宮城県の「仙台七夕まつり」。鮮やかな七夕飾りが人々を魅了し、毎年200万人を超える観光客が訪れる人気の祭りとなっている。七夕と言えば7月7日だが、季節感に合わせるため、新暦に1カ月足した歴である中歴を用いて、現在の8月6日~8月8日で開催されている。
■ 第9位 大阪府の「天神祭(てんじんまつり)」
続く9位は、大阪府の「天神祭(てんじんまつり)」がランクイン。東京の神田祭、京都の祇園祭と共に、日本三大祭りの一つに数えられ、毎年130万人が集結する。神様にお供えする奉納花火が、大川を挟んで2ヶ所から打ちあがり、夜空を華やかに彩るクライマックスは必見だ。
■ 第8位 長崎県の「長崎くんち」
8位は長崎県の「長崎くんち」。1634年(寛永11年)に2人の遊女が諏訪神社前に謡曲「小舞(こめえ)」を奉納したことが起源とされ、奉納踊は国指定の重要無形民族文化財に指定されている。異国文化が取り入れられ、ダイナミックなだし物が魅力のひとつとなっている。
■ 第7位 富山県の「越中八尾おわら風の盆」
7位には、富山県の「越中八尾おわら風の盆」が入った。ボンボリが灯る風情ある町での優美な舞が人々を魅了する、300年余り続く伝統的な盆踊り。毎年3日間に渡って開催され、20万人以上の観覧者が、三味線と胡弓(こきゅう)の音色に合わせた叙情豊かな踊りを楽しんでいる。
■ 第6位 秋田県の「秋田竿燈(かんとう)まつり」
6位にランクインしたのは、秋田県の「秋田竿燈(かんとう)まつり」。10位に入った宮城県の「仙台七夕まつり」、青森県の「青森ねぶた祭」と並んで、東北三大祭りの一つに挙げられ、国重要無形民族文化財にも指定されている。稲穂に見立てた「若」と呼ばれる幾つもの提灯をぶら下げた長い竿を、肩や額、腰などに乗せて見事にバランスを保つ妙技は必見だ。
■ 第5位 沖縄県の「沖縄全島エイサー祭り」
5位は沖縄県の「沖縄全島エイサー祭り」。「エイサー」は盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能で、沖縄ならではの三線(さんしん)、歌、太鼓のリズムに合わせ、沖縄本島各地から選抜された青年会や、全国の姉妹都市、協賛団体からのゲストが集い、踊りながら街を練り歩く。沖縄の夏の風物詩として人気を集めている。
■ 第4位 京都府の「祇園祭」
4位には京都府の「祇園祭」がランク入り。9位の天神祭同様、日本三大祭の一つに数えられる。1100年前に祇園の神を祀り、災厄の除去を祈った事が始まりと伝えられている。33 基の山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)が見所で、「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
■ 第3位 徳島県の「阿波おどり」
ベスト3となる3位には、徳島県の「阿波おどり」が輝いた。約400年の歴史を持ち、世界的な知名度を誇る。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」と、心地よい掛け声と熱気を感じることができ、例年約130万人の観覧者が全国から集まり、踊り子も約10万人にものぼる全国最大規模の阿波おどり大会となっている。
■ 第2位 青森県の「青森ねぶた祭り」
2位は青森県の「青森ねぶた祭り」が堂々ランクインした。毎年300万人の人々が詰めかけ、言わずと知れた日本を代表する祭りとなっている。高さ5メートル、幅9メートル、奥行き7メートル、重さ4トンにもなる20数台の大型ねぶたが出陣し、3.1キロのコースを練り歩く姿は、まさに圧巻の一言。また、国の重要無形民族文化財にも指定されている。
■ 第1位 東京都の「東京高円寺阿波おどり」
数ある有名な祭りを抑えて1位に輝いたのは、東京都の「東京高円寺阿波おどり」。1957年に高円寺の街おこしのために、一つの商店街から生まれたが、現在は隣接する商店街や周辺町会・自治会に広がり、約1万人もの踊り子が参加。観覧者も約100万人が詰めかける。都内で楽しめる本格的な阿波おどりとして、本家徳島に負けず劣らずの存在感を放っている。
ランク入りした祭りは、どれも各地で脈々と受け継がれ、今年も盛り上がることは必至。今年はランキングを参考に、夏の風物詩を思う存分楽しんでみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】