32歳の童貞が付き合う前にホテルに誘ってきた――こんな内容の「はてな匿名ダイアリー」への投稿が話題だ。彼氏との馴れ初めをつづった女性の告白という形式をとっている。
「コミュ障」「顔があまりかっこよくない」といった辛口の表現が文中に出てくることもありネットでは「上から目線」との批判が出る一方、「いいところも悪いところも分かってくれるいい彼女じゃねーか」と評価する意見も多数書き込まれている。

「突然ホテルに誘うような人じゃないと思ってた」



投稿は次のような内容だ。女性は、男性とは趣味の関係で数年前から知り合いだった。何度か会っているうちに相手をだんたんと気になりはじめ、メッセージを頻繁にやりとりする関係に。1度は「デートらしきこと」もしたという。男性からの好意を感じ、「このまま付き合う感じかな」と予測していた。

ところが、転機は2回目のデートにあった。「食事後、急にその彼にホテルに誘われた。辿々しい口調で」。女性は男性に対してその時点でかなり好意はあったが、「まだそんなに仲の深まった認識はなかったし、何より突然ホテルに誘うような人じゃないと思ってたからびっくり」して怒って一人で帰ったという。

その後、男性から謝罪のメッセージが来て、女性との交際経験がなく友人にアドバイスをもらっていたことが発覚。「学生じゃないんだから告白とかしても面倒くさいと思われるだけ」と助言されていたようだ。投稿者の女性は「あなたの好意が嫌なわけではない」「そういうやり方はやめて欲しい」と彼に強く伝えた。後日デートのときにお互いに軽く謝りあい、彼から告白され付き合うことになったという。

付き合い始めてから投稿者は、以下のように改めて伝えたそう。急にホテルに誘うのは恋愛に慣れた人がやることであり、初デートの経験不足な男がすることではない。「彼の不器用さもよく知っていたからまだ良かったけど、そうでなければむしろ強く軽蔑する結果となっていたかもしれない。もしどうしてもそういうことがしたいなら、せめてナンパでもなんでもして練習してからやってくれ」。

「私の前でかっこつけようとしてくれるのは嬉しい」


言葉としてはぶっきらぼうだが、彼を一方的に非難しているわけではない。「こちとらあなたが女性と付き合ったことがないこともコミュ障なことも、顔があまりかっこよくないことも知っている。それをわかってて好きになったんだから、もっと自信を持って欲しい」という表現から彼への愛情も読み取れる。

「別にかっこつけるなと言いたいわけじゃない。私の前でかっこつけようとしてくれるのは嬉しい。たとえばどう見ても奥手なあなたのほうからデートに誘ってくれたり、デートのときにあなたなりに気合い入れてお洒落してきてくれたことは嬉しかった(似合ってなかったけど、まあ普段を考えれば及第点だ)。だけど、あなたらしさを失ってしまったらそれはもうあなたじゃないということはどうかわかって欲しい」
恋愛で自信を持てる経験がなかったのはしょうがないとして、「これからは、私が彼が自信を与えられるようにしていこうと思っている」と締めくくっている。

この話題をめぐり議論が一部で紛糾しているが、ここで読者の皆様に質問。交際前にホテルに誘ってくる男はアリ?