いつもデートで使えるオシャレな店を教えてくれるイケメンのモテ男(30代)と飲みに行った時、スマホを操作する彼の指がひっきりなしに動いていた。何をしているのか聞くと、Tinderというマッチングアプリで、気に入った女性に「ライク(いいね!)」していたという。好みのタイプの店員がいるとすぐに声をかける性格なのは知っていたが、マッチングアプリも使っていたとは……。どおりで毎回違う女性とデートに行った話をしてくるわけだ。


モテ男は以前からさまざまなマッチングアプリを使ってきたが、アプリにもトレンドがあり、現在はTinderがキてるらしい。「これ使って女の子と知り合うのが最近のライフワークになってるんだよね」。モテ男にTinderを使った出会い方を聞いた。

Tinderを登録している女性の傾向って?


――今までどのくらいの女性と出会ったんですか?
若い子が好きで実際に会うのは女子大生とかに絞ってるから、数は半年で15人くらいかな。マッチングだけだったら270人くらいとしてる。面倒くさいから全員とはチャットしてないね。

そう言いながら、モテ男はマッチングリストの画面を見せてきた。可愛い女性の画像ばかり並んでいる。


続けてスケジュール帳も見せてきた。
――毎日違う女性の名前が入ってますね……。
実は今日の夜も、Tinderで知り合った女子大生と会う約束してる(笑)

――すごいですね! ちなみに会った人とは最高でどこまで……。
そりゃまあ、ご想像にお任せしますよ。

――察しました。Tinderに登録してる女性って、どんな人が多いですか?
海外の人も使ってるから一概には言えないけど、日本人だと学歴高いんだよ、みんな。普通に留学してて、早慶以上は当たり前みたいな。旅行が趣味な人はすごい多いね。あとは、ジャニーズより「三代目J Soul Brothers」が好きそうな女の子が多いイメージかな。

モテる戦略は「パイを広げる」


Tinderは、起動するとGPS機能の位置情報をもとに周辺ユーザーのプロフィール写真が表示される。気に入ったら右にスワイプして「ライク(いいね!)」、気に入らなかったら左にスワイプして「NOPE(パス)」をする。お互いにライクすることで、初めて相手とチャットできる仕組みだ。

――どんな女性にライクしてるんですか?
(話しているうちに新しくマッチングした女性を確認しながら)基本的にライク連打してる。

――選んでないんですか!?
まずはパイを広げないとだから。ライクよりすごい「スーパーライク」っていうのもあるんだけど、こっちは選んでるよ。1日に押せる回数も少ないんだ(編注:無料版は1日1回、有料版は1日5回)。スーパーライクは相手に「あなたを気に入った相手がいますよ」っていう通知を送ることができるの。普通のライクは、誰が自分にライクしてくれたか、マッチングするまでわからないからね。だいぶ有利になるよ。

――たしかに、自分のこと好きって言ってくれてる人のほうが先に進みやすいですよね。でも、超美人だったらいっぱいスーパーライクもらってそうですよね?
そこがまた戦略なんだよ! あえてスーパーライクをもらい慣れてなさそうな子に送るの。

――あえて?
あえて。

こんなプロフィールの女性は地雷だ


――逆に、スーパーライクしてもしょうがない子の特徴ってありますか?
プロフィールに「出会いを求めていません」って書いている人にはスーパーライクするだけ無駄。だから普通のライクにしてる。それと、自己紹介に意味が理解できないことを書いてる人もダメ。そういう人って、独特の世界観を持ってて協調性がないのね。Tinderって無料でできる分いつでも抜けられるから、こちらに頑張って合わせようとしなくて会話が続かないことが多いよ。舞妓さん姿で写っている女子も独特の世界観持ってる子が多かったなあ……。
あとこれは「Tinderあるある」なんだけど、トラと一緒に写っている女子は地雷。

――トラと一緒(笑) そんな人本当にいるんですか?
マジマジ! 1人じゃないの。だって俺、10人くらい見てるもん(後日、本当にトラと一緒の写真をプロフィール画像にしている女性のスクリーンショットを送ってきてくれた)。

これだけTinderを知り尽くしているモテ男に使い方やプロフィール登録のコツを習ったら、非モテの筆者でも少しはマッチングできるのではないか……。軽い気持ちで教えてほしいと頼んだところ、即答で承諾してくれた。次回はモテ男のアドバイスを参考に、実際に登録してみるぞ!
(茶柱達也)