ウォーリアーズ対キャバリアーズ 運命のNBAファイナル開幕
日本時間6月3日、いよいよ歴史的な快挙に沸いた2015ー2016シーズンのNBAファイナルが幕を開ける。向かい合う2チームは昨年同様の顔合わせ。
西カンファレンスからは、昨シーズンのNBAチャンピオン、ゴールデンステイト・ウォーリアーズ。今シーズンでは73勝9敗というNBA記録を樹立した。
一方東カンファレンスからは、クリーブランド・キャバリアーズ。シーズン途中で昨シーズンから指揮を執っていたデイビッド・ブラッド前HCを解任するという騒動があったものの、シーズン中盤以降尻上がりに調子を上げてきた。
ファイナルの舞台で再びこの2チームの激突が観られるのは、NBAファンとしては感無量だ。そして両チームともパワーアップして臨む今シーズンは、昨シーズンとは状況が違うようだ。
まずウォーリアーズだが、昨シーズン優勝の実績を引っさげほぼメンバー変更無しで今シーズンに臨み、あのマイケル・ジョーダンを擁したシカゴ・ブルズのシーズン最多勝記録を塗り替えるなどNBA史においても歴史的なシーズンとなった
前人未到の記録を打ち立てたチームの中心はステフィン・カリー。NBAについて詳しくない方でも彼のプレーを一目見れば、まるでスタイリッシュなダンスを踊るようなプレーの虜になるはずだ。
そんな彼は「童顔のスナイパー」という異名も持ち甘いルックスとは裏腹に、正確無比なシュート力を武器に史上初の満場一致で2期連続のMVPに選ばれるなど、現在NBAで最も勢いのあるスーパースターだ。今シーズン1試合平均30得点を記録した、リーグの得点王でもある。
彼の必殺技は何と言ってもスリーポイント(3P)シュート。バスケットボールでは通常のシュートは2点だが、ゴールから一定距離を離れた難易度の高いシュートは3点を獲得できる。そのシュート精度はNBAの中でも群を抜いている。なんとNBA史の中でレギュラーシーズンの3Pシュート成功数記録の上位3位はすべてカリーなのである。年々記録を伸ばし、今シーズン402本の3Pシュート成功を記録し、自身の持っていた昨シーズン286本の記録を大幅に塗り替えている。過去、1シーズンで300本成功させた選手すらいないのだから、その凄さがおわかりになるだろう。彼を歴代最高のシューターと評価する声も多い。
彼以外にも、ウォーリアーズには素晴らしい選手が多くいる。彼と同等のシュート力を持つ「スプラッシュブラザーズ」(リングにかすらず奇麗にシュートが入った様が「滝」のようであることから名付けられた)の相棒クレイ・トンプソンや、縁の下の力持ち的な存在であるレイモンド・グリーンなどオールスター選手も控えており、豪華な布陣は健在だ。
一方キャバリアーズは、近年のNBAの顔とも言える「キング」レブロン・ジェームズを中心としたバランスの取れたチームだ。
彼は「NBA史上最も優れたオールラウンダー」と言われるように、バスケットに必要なあらゆるスキルを高水準で満たすプレイヤーだ。彼の凄さは、シーズンMBP4回、NBAチャンピオン2回という輝かしい実績が語っている。さらに、前所属のマイアミヒート時代から含めると6シーズン連続でNBAファイナルに出場しており、「レブロン・ジェームズがいれば、トップクラスのチームになる」と言われるほどに彼の影響力は絶大だ。
また彼は以前、ルーキーイヤーから在籍し自身の地元が本拠地であるキャバリアーズを一度は離れたものの、昨シーズン「故郷にチャンピオントロフィーを掲げたい」と、悲願の優勝を勝ち取るため再度凱旋し故郷に戻ってきているのだ。この点もキャバリアーズが多くのファンを惹きつけている所以なのかもしれない。
昨シーズン、ウォーリアーズに破れたキャバリアーズであったが、今シーズンは違う。昨年のファイナルでは、カイリー・アービングとケビン・ラブなどチームのオールスターがケガで戦列を離れており、ジェームズと併せて「ビッグ3」と呼ばれるチームの3本柱がファイナルの舞台に揃うことは叶わなかった。
だからこそ、キャバリアーズ、そしてジェームズの今ファイナルにかける意気込みは相当なものであるに違いない。ジェームズが孤軍奮闘していた昨シーズンと異なり、アービング・ラブもコンディションを整えてきた今シーズン、チームは万全な状態でファイナルを迎えていると言える。
実績、経験ともに申し分無い両チームだが、今シーズンでの対戦成績はウォーリアーズが2戦2勝と上回っている。
しかしながら、両チームともこのプレーオフ・ファイナルではシーズン中の成績が意味を持たないことを良く理解している。
カリーを中心に圧倒的なシュート力を誇るウォーリアーズが王朝の始まりを告げるのか、またレブロンを中心とした個人能力の高いキャバリアーズが悲願の初優勝を果たすのか、どちらが勝つにせよ記録尽くめのシーズンを締めくくる最高のファイナルとなるに違いない。
運命のティップオフは、日本時間で6月3日午前10:00から。
つい先程始まったばかりだ。
西カンファレンスからは、昨シーズンのNBAチャンピオン、ゴールデンステイト・ウォーリアーズ。今シーズンでは73勝9敗というNBA記録を樹立した。
一方東カンファレンスからは、クリーブランド・キャバリアーズ。シーズン途中で昨シーズンから指揮を執っていたデイビッド・ブラッド前HCを解任するという騒動があったものの、シーズン中盤以降尻上がりに調子を上げてきた。
NBAファイナル、いよいよ本日スタートです!! #NBAFinals #ThisIsWhyWePlay #NBAjp pic.twitter.com/2X6WvxqCsw
— NBA Japan (@NBAJPN) 2016年6月2日
ファイナルの舞台で再びこの2チームの激突が観られるのは、NBAファンとしては感無量だ。そして両チームともパワーアップして臨む今シーズンは、昨シーズンとは状況が違うようだ。
NBA史上最多勝記録更新のウォーリアーズ
ウォリアーズがサンダーとの第5戦に勝利、ステフィン・カリーは31得点 | NBA Japan https://t.co/3LVDtwfrWX pic.twitter.com/wOmZL3c8yR
— NBA Japan (@NBAJPN) 2016年5月27日
まずウォーリアーズだが、昨シーズン優勝の実績を引っさげほぼメンバー変更無しで今シーズンに臨み、あのマイケル・ジョーダンを擁したシカゴ・ブルズのシーズン最多勝記録を塗り替えるなどNBA史においても歴史的なシーズンとなった
前人未到の記録を打ち立てたチームの中心はステフィン・カリー。NBAについて詳しくない方でも彼のプレーを一目見れば、まるでスタイリッシュなダンスを踊るようなプレーの虜になるはずだ。
そんな彼は「童顔のスナイパー」という異名も持ち甘いルックスとは裏腹に、正確無比なシュート力を武器に史上初の満場一致で2期連続のMVPに選ばれるなど、現在NBAで最も勢いのあるスーパースターだ。今シーズン1試合平均30得点を記録した、リーグの得点王でもある。
彼の必殺技は何と言ってもスリーポイント(3P)シュート。バスケットボールでは通常のシュートは2点だが、ゴールから一定距離を離れた難易度の高いシュートは3点を獲得できる。そのシュート精度はNBAの中でも群を抜いている。なんとNBA史の中でレギュラーシーズンの3Pシュート成功数記録の上位3位はすべてカリーなのである。年々記録を伸ばし、今シーズン402本の3Pシュート成功を記録し、自身の持っていた昨シーズン286本の記録を大幅に塗り替えている。過去、1シーズンで300本成功させた選手すらいないのだから、その凄さがおわかりになるだろう。彼を歴代最高のシューターと評価する声も多い。
ウォーリアーズ NBAファイナル勝利への強み
彼以外にも、ウォーリアーズには素晴らしい選手が多くいる。彼と同等のシュート力を持つ「スプラッシュブラザーズ」(リングにかすらず奇麗にシュートが入った様が「滝」のようであることから名付けられた)の相棒クレイ・トンプソンや、縁の下の力持ち的な存在であるレイモンド・グリーンなどオールスター選手も控えており、豪華な布陣は健在だ。
「キング」レブロン・ジェームズ擁するキャバリアーズ
プレイオフ・ターンアラウンド / キャバリアーズ が2年連続でNBAファイナルへ | NBA Video https://t.co/XidzDfr0cA pic.twitter.com/SZ6d8aAR4z
— NBA Japan (@NBAJPN) 2016年5月30日
一方キャバリアーズは、近年のNBAの顔とも言える「キング」レブロン・ジェームズを中心としたバランスの取れたチームだ。
彼は「NBA史上最も優れたオールラウンダー」と言われるように、バスケットに必要なあらゆるスキルを高水準で満たすプレイヤーだ。彼の凄さは、シーズンMBP4回、NBAチャンピオン2回という輝かしい実績が語っている。さらに、前所属のマイアミヒート時代から含めると6シーズン連続でNBAファイナルに出場しており、「レブロン・ジェームズがいれば、トップクラスのチームになる」と言われるほどに彼の影響力は絶大だ。
また彼は以前、ルーキーイヤーから在籍し自身の地元が本拠地であるキャバリアーズを一度は離れたものの、昨シーズン「故郷にチャンピオントロフィーを掲げたい」と、悲願の優勝を勝ち取るため再度凱旋し故郷に戻ってきているのだ。この点もキャバリアーズが多くのファンを惹きつけている所以なのかもしれない。
キャバリアーズ 悲願のNBA優勝に向けて
昨シーズン、ウォーリアーズに破れたキャバリアーズであったが、今シーズンは違う。昨年のファイナルでは、カイリー・アービングとケビン・ラブなどチームのオールスターがケガで戦列を離れており、ジェームズと併せて「ビッグ3」と呼ばれるチームの3本柱がファイナルの舞台に揃うことは叶わなかった。
だからこそ、キャバリアーズ、そしてジェームズの今ファイナルにかける意気込みは相当なものであるに違いない。ジェームズが孤軍奮闘していた昨シーズンと異なり、アービング・ラブもコンディションを整えてきた今シーズン、チームは万全な状態でファイナルを迎えていると言える。
運命のNBAプレーオフ・ファイナル
実績、経験ともに申し分無い両チームだが、今シーズンでの対戦成績はウォーリアーズが2戦2勝と上回っている。
しかしながら、両チームともこのプレーオフ・ファイナルではシーズン中の成績が意味を持たないことを良く理解している。
カリーを中心に圧倒的なシュート力を誇るウォーリアーズが王朝の始まりを告げるのか、またレブロンを中心とした個人能力の高いキャバリアーズが悲願の初優勝を果たすのか、どちらが勝つにせよ記録尽くめのシーズンを締めくくる最高のファイナルとなるに違いない。
運命のティップオフは、日本時間で6月3日午前10:00から。
つい先程始まったばかりだ。