5月下旬の日曜日、久しぶりに箱根に行ってきた。箱根といえば、「大涌谷で名物の黒たまごを食べる」のが筆者の定番なのだが、残念ながら火山活動の影響で大涌谷周辺はいまも立ち入り規制が続いている。



ロープウェイでは火山ガス対策のおしぼりも配布
そこで向かったのは箱根ロープウェイ。すでに昨年10月末から桃源台〜姥子間の運行は再開されていたが、今年4月23日に姥子〜大涌谷まで延伸。大涌谷がかなり近くから見られるようになったのだ。



チケット売り場では、「大涌谷駅では火山性ガスの影響で駅舎外に出ることはできませんが、よろしいでしょうか」と念押しされ、アレルギー性ぜん息や呼吸器疾患、体調不良などがないか確認された。気軽な観光のつもりが、なんだかものすごいところに行くような気分になってくる。

チケットを買うとウェットおしぼりと「重要なお知らせ」も手渡された。なぜおしぼり? と思ったら、「匂いが気になったり、火山性ガスが心配な場合は、おしぼりで口や鼻を覆ってください」とのこと。


「重要なお知らせ」には、「次の方は、生命に関わりますので、大涌谷駅へのロープウェイにはご乗車できません」という文章があり、しかも下線で強調されている。“次の方”とは、前述のアレルギー性ぜん息や呼吸器疾患、体調不良などに該当する人を指す。なんだか物々しい気もするが、それだけ安全対策に気を配っているのだろう。



荒涼とした台地に白煙がのぼる大涌谷
姥子駅を過ぎ、大涌谷駅が近づくと、新緑のむこうに荒涼とした台地と白煙が見えてきた。



大涌谷駅では駅舎外に出ることはできないが、窓ガラス越しに大涌谷を眺められ、写真撮影もOKだ。ガラス越しとはいえ、間近で見る白煙は迫力満点!



写真撮影のあとは、そのまま帰路のゴンドラに乗る。まさにとんぼ返りなのだが、ロープウェイからは富士山や芦ノ湖の絶景も眺められ、楽しい空中散歩。なにより、久しぶりに大涌谷が見られて嬉しかった。

ちなみに今回はおしぼりの出番はなかった。乗車前に「今日はガスの濃度が少し高めなので、姥子〜大涌谷間の運転が中止になるかもしれません」といわれたこともあり心配していたが、風向きのせいか、大涌谷駅周辺でも硫黄の匂いはとくに感じなかった。ちなみに同じゴンドラに乗り合わせた人も誰もおしぼりを使っていなかった。

外国人観光客の多さに驚き!
ロープウェイで渡された「重要なお知らせ」が4カ国語対応だったことからもわかるが、とにかく外国人が多かった。ロープウェイの復路では、同じゴンドラに乗り合わせた4組のうち日本人は私たちだけ。あとは中国人とおそらくフランス人。ロープウェイのすぐそばから箱根海賊船にも乗れるが、こちらも外国人観光客の姿が目立った。



大涌谷名物、黒たまごも復活!
4月28日からは、大涌谷名物の黒たまごの販売も再開されたときき、こちらも食べてきた。販売場所は、旧「ロッヂ富士見苑」の場所にオープンした「くろたまご館4」(※大涌谷では売っていないので注意)。

店の駐車場にはひっきりなしに車が出入りし、店奥にある黒たまご購入用の専用カウンターには常に数人が並んでいる状態。やっぱり黒たまご人気はスゴイ。



まだまだ通常運転とはいかない箱根だが、それでも大いに楽しめた。箱根ロープウェイは、大涌谷駅から早雲山駅までの区間はまだ運転見合わせ中だが、こちらの再開も心待ちにしたい。
(古屋江美子)