ウェブで毎週配信されている『キン肉マン』が、すごく面白いです。作者のゆでたまご先生の創造性、今、きっとギンギン状態のはず。

ところで、同作に登場するアシュラマンがうらやましいです。なんせ、腕が何本もある。そりゃ、脱出しにくいキン肉バスター(阿修羅バスター)を編み出せるわなぁ……。

コンセプトは「スカートの内部から出現するアームが乙女達を守る」


話題を変えましょう。以前、コネタで『光るスカート』なるニューファッションを紹介しました。


スカートの内側からLEDが光り、絶対領域を照らすというウェアラブルデバイス。結果、“絶対領域”は“こもれび領域”へと進化します。面白法人カヤックに所属するクリエイター・天野清之氏による開発でした。

この天野氏、続編となる「絶対領域拡張計画」第二弾を今月よりリリースしています。その名は『アームスカート』。


コンセプトは、「スカートの内部から出現するアームが乙女達を守る」です。
「前回はLEDを使ったスカート(ファッション)拡張でしたが、『次を作るとしたら絶対にモーターを使ったものにしたい!』と思っていました」(天野氏)
第一弾は“発光系”を手がけ、第二弾は“動力系”と相成りました。
「作りたいと思っているアイデアはいくつもあって、その中で“動力系”のアイデアだったらこれかなと思いました」(天野氏)

本を読みながらお菓子を食べたり、スマホをいじったり、痴漢を撃退したり


当然、気になるのはその活用法です。
「乙女の生活をサポートしてほしいと考えています。ですので、本を読みながらお菓子を食べたり、スマホをいじったり、『あぁー、腕がもう一本ほしい〜!』と思う瞬間をサポートできたらいいなと思っています」(天野氏)


「あとは、痴漢の撃退などでしょうか。最大速度でロボットアームを振り回すと、結構な攻撃力になります」(天野氏)


ロボットアームの動きは、あらかじめ作ることができるらしい。まず、数値で角度を入力したりロボットアームの形を作って数字として記憶させる。その記憶した形をキーフレームアニメーションのように何個も作り、操作したい動きを完成させる。完成した動きはリモコンに記憶させることができるので、あらゆる動きが可能となる……という考え方のようです。

そんなこの『アームスカート』、まずはアイドルユニット「妄想キャリブレーション」の6月1日発売の新曲『ちちんぷいぷい』MV演出での使用が予定されています。
その後、将来的にタウンユースとしての流通も想定されてたりするのでしょうか?
「見た目ほど重くないので、使おうと思えば日常的に使うことは可能です。ただ、操作はリモコンではなく音声認識などにしないと、せっかく手を二本増やしても意味がないかもしれないですね(笑)」(天野氏)

とは言え、このスカートには反響が続々と寄せられています。
「やはりSF漫画やアニメ、小説のキャラクターを連想する声が多かったです。人間の生活をサポートする人体拡張系アイテムはいくつもの作品で描かれており、根源的に求められるようなものなのだと思います」(天野氏)



たしかに「スカートの内部から出現するアームが乙女達を守る」というコンセプトは、言い得て妙。腕が増えると一度にこなせる作業量が激増するし、能力は飛躍的に向上します。実用性バッチリでしょう。
でも、腕の出どころが“スカートの内部”なんですよ!? ソワソワさせるファッションでありデバイスだなあ……。
(寺西ジャジューカ)