ジュエリーは、女性を引き立てる美しき装飾品。身に付けることにより、個性や大人の魅力を際立たせます。
いや、決して女性には限らない。男性がジュエリーを付けると風格や男らしさが格上げされる効果だって期待できる。上手に使いこなしたいですよね!
実は、女性や男性だけには限りません。なんと、植物のためのそれも誕生している模様。株式会社TRINUS(東京都千代田区)が商品化する『プランツジュエル』は、“植物のためのジュエリー”です。



見た目もきれいになるし、抗菌技術でお水もきれいなまま


事の始まりは、「KENIFINE」(ケニファイン)という抗菌技術。1996年7月に大阪府堺市で発生した大規模集団食中毒事件を機に神戸製鋼所が対策として開発したもので、なんと「従来の10倍以上の効果をもつ」とまで言われているらしいです。
「医療などに活用されているこの技術に興味を持ち、ウェブ上で上手に活かせるアイデアがないか募集しました。その中で最も面白く、また当社の『生活をより豊かに明るくする』というコンセプトに該当する案が“植物のためのジュエリー”でした」(代表取締役・佐藤真矢さん)

見た目を洗練させる「ジュエリー」というベクトルと「高機能抗菌技術」という実用性が掛け合わされ、以下の3つの特徴が『プランツジュエル』には備わりました。
(1)身近な器が花器に早変わり
『プランツジュエル』を入れることで、身近な器が植物の茎を固定しやすい花器に早変わり。お皿やワイングラスなどと組み合わせ、手軽に切り花を楽しむことができる。



(2)一輪の花でも華やかに演出
『プランツジュエル』を付けることで、一輪の花・一茎の植物でも器に固定できる。また、見た目としてより華やかに演出してくれる。


(3)水をきれいに保つ抗菌効果
美しい切り花も、水換えを忘れるとすぐに枯れてしまう。水中で繁殖した雑菌が茎の切り口に入り込み、水の吸い上げが悪くなってしまうことが理由の一つだそう。
しかし『KENIFINE』が活用された“植物のためのジュエリー”を花瓶に入れると、水は滅菌されきれいに保たれる。



“お花のある生活”のハードルを下げる


『プランツジュエル』は、特にこんな人達に打って付けではないでしょうか。
「主に想定しているのは、お花のある生活に憧れているものの忙しさのせいで踏み切ることのできない女性です」(佐藤さん)
切り花を飾るとしても、一輪や一茎だけだと味気ない。しかし、たくさん買うにはお金がかかる。また、毎日お水を換えるにも多忙さゆえままならない方も少なくないはずです。
「季節によって変わるため一概には言えませんが、お花が枯れるまでの数日間でしたら、確認している限りでは問題なくきれいなお水のまま保つことができています」(佐藤さん)
時間的にも経済的にも“お花のある生活”のハードルを下げてくれるジュエリーです。

そんな『プランツジュエル』のデザインは、以下の5種類。
●Bubble


泡をモチーフにしたデザイン。シャンパングラスやワイングラスなどに引っ掛けて、花の茎を穴に入れて固定して利用する。
●Leaf


葉っぱをモチーフにしたデザイン。茎の部分を曲げることができるため、ある程度間口が広ければ、さまざまな器に合わせることが可能。
●Bangle


バングルをモチーフにしたデザイン。花瓶がなくても、お皿やプレートなどの上に乗せて使える。ボリュームが少ないと倒れてしまうような大きすぎる花瓶の中に入れ、花を固定する使い方もできる。
●Ring


リングをモチーフにしたデザイン。花瓶がなくても、お皿やプレートなどの上に乗せて使える。ボリュームが少ないと倒れてしまうような大きすぎる花瓶の中に入れ、花を固定する使い方もできる。
●Mirror Ball


ミラーボールをモチーフにしたデザイン。直径85mmの球体となっており、ちょうどはまる大きめのワイングラスや器に合わせると剣山のように使うことができる。

「製品はどれも一輪など少ないお花をより華やかにするようデザインされていますが、『Ring』や『Mirror ball』などは多数刺しにも適しています」(佐藤さん)

これら5種類の『プランツジュエル』はシルバーとゴールドで各2色が展開され、8月からの発売が予定されています。価格は4,000〜12,700円(税込)。同社ホームページほか、実店舗での販売も予定されているとのこと。また、現在は「Makuake」にてクラウドファンディングが行われているようです。

生け方は“ポン!”と置くだけでいいし、何より大仰な技術をジュエリーに落としこむというポップな発想が素敵ですよね。
(寺西ジャジューカ)