「唐奨」陳代表、政府に防災面での改革呼びかけ/台湾

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(台北 6日 中央社)「東洋のノーベル賞」をうたう台湾「唐奨」の運営団体、唐奨教育基金会の陳振川執行長(代表)は6日、先月台湾南部で起きた地震により16階建てのビルが倒壊し115人が死亡したことについて、各界は1999年の台湾大地震から教訓を得ていなかったと語り、政府に対して防災面の改革を呼びかけた。

建築物の安全性や耐震性に関するシンポジウムで語った。国や地方自治体による建築工事の品質検査のほか、建設会社や建築士の異常の把握、専門作業の訓練などが必要だとしている。

また、今回の規模の地震が日本で起きた場合、倒壊被害はなかっただろうと日本人専門家の話を強調。現行の建築管理制度のままでは市民は安心して暮らせないとし、政府の改革こそ再発を防げると主張した。

(張茗喧/編集:齊藤啓介)