【米国はこう見ている】前田健太のフリー打撃登板に伝説右腕マダックスも熱視線「いい投球だった」

写真拡大

ド軍編成本部長特別補佐のレジェンドも投球を称える

 ドジャース前田健太投手が2月29日(日本時間1日)、フリー打撃に初登板した。打者8人相手に38球を投げ、編成本部長特別補佐を務める伝説の名投手、グレッグ・マダックス氏から称えられたとESPNが報じている。

 今キャンプで初めて打者と対峙した前田は、フリー打撃で2イニングを投げた。記事によると、1回はチェイス・アトリー、チャーリー・カルバーソン、エイドリアン・ゴンザレス、ヤシエル・プイグ、2回はアンドレ・イーシア、カール・クロフォード、ハウィー・ケンドリック、ショーン・サラッガという8人がバッターボックスに立ったという。8人中6選手が主力となったが、前田は速球、チェンジアップ、スライダー、カーブの4種類を駆使した。

 記事では「27歳は巧みにスピードに変化をもたらし、ほとんどがストライクゾーンの低めを突いた。高めに投げたボールは意図的だった」と高く評価している。そして、練習後にはレジェンドから賞賛されたという。

正確なコントロールで米メディアから「マエダックス」と称賛されたこともある前田

 2月にフリードマン編成本部長の特別補佐としてドジャースと契約を結んだマダックス氏も、前田のピッチングに熱視線を送っていた。抜群のコントロールで「精密機械」と称され、現役時代の通算成績は355勝227敗。サイ・ヤング賞受賞4度など数々の栄誉を手にし、2014年にメジャー殿堂入りを果たした伝説の右腕だ。

 記事によると、「今日はいいピッチングだった」と直接称えられたという前田は、通訳を介して「アドバイスはありませんでした」と語ったという。正確無比な制球力を誇る前田は、2013年のWBCで米メディアから「グレッグ・マダックスのようだ。マエダックスだ」と称賛された経緯がある。

 特集では「特別補佐のグレッグ・マダックスまで投球後に激励の言葉をかけている」と伝えている。レジェンドの視線を釘付けにした“マエダックス”の今季の躍進が楽しみだ。