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 タレントのベッキー(31)が活動休業に入ってひと月あまり。彼女の後釜に誰が座るのか──。芸能事務所としても、「久々に空いた椅子取りゲーム。各社目の色変えてます」(芸能プロ関係者)と、特需に湧いている。

 ベッキーが休業を発表した各番組では、近くにいた人間が急きょ代役を務めている。『虹色ジーン』(フジテレビ系)ではレギュラーのガレッジセール、『人生のパイセンTV』(フジテレビ系)ではメインMC・若林正恭(37)の相方・春日俊彰(37)が代役に。『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS局)については、TBSが代役や降板は「いまのところない」と明言しているが、今後、レギュラー出演しているハリセンボンの近藤春菜(33)と箕輪はるか(36)の出番が増えると予想される。

■嵐・二宮、葵わかなが代役に緊急登板

 一方、CMではどうか。イメージ刷新を狙ってか、ライオンの洗濯洗剤「スーパーNANOX(ナノックス)」では嵐の二宮和也(32)を起用。ケイ・オプティコムの格安SIM「mineo(マイネオ)」は、女優の葵わかな(17)が抜擢されている。ここで注目すべきは世間の声だ。その場しのぎとはいえ、メインMCがいなくなったにもかかわらず、「ベッキーがよかった」の声は非常に少ない。むしろ、「誰々がいい」「誰々にしろ」などの声が圧倒的なのだ。嵐の二宮などは、その典型だろう。

 さらに、ベッキー不在の番組は視聴率を上げる結果となった。ベッキー騒動の渦中とはいえ、1月末では『虹色ジーン』は、7.4%、『モニタリング』は12.5%、『人生のパイセンTV』は8.1%と、どれも通常放送と比べて2%近い上昇を見せた。もちろん、この勢いは瞬間的なものだったが、それでもベッキーがいなくなったことで視聴率が落ち込む現象は起きていない。番組関係者が言う。

「『ベッキー不要論』は不倫騒動前から散々言われていました。『モニタリング』では、ベッキーが『木部さん』というキャラクターのコーナーをもっていましたが、視聴者からは不快だという声も出ていたほど。彼女が休業して視聴率は落ち込んでいないことから、図らずも不要論が正しいと証明されてしまった。ベッキーに戻る場所はもうないかもしれません」

 一方で新しい動きもあった。2月24日発売の「週刊新潮」(新潮社)が彼女を擁護する記事を掲載したのだが、それがベッキー不要論に拍車をかけることとなった。

「不倫は川谷から迫られた、ベッキーはアフリカに巨額の寄付をしていたなど、ベッキーに非はなく、むしろ慈善活動をしている素晴らしい人間ともとれる記事でした。しかし、どのエピソードも不自然。『美談で嘘吐き会見が帳消しになると思ってるの?』と、ネットでは彼女へのバッシングが再開されることに。サンミュージックが復帰を目論んで書かせたといわれていますが、復帰へ向けた足がかりどころか、トドメを刺したのではないでしょうか」(前出の同関係者)

 4月改編でのベッキー復帰はまだまだ難しいようだ。これにより、ベッキーの後釜を狙うタレントの動きはますます加速していくことだろう。

(文/タナカアツシ)