SMAP騒動はこのままでは終わらない!?(写真はイメージです)

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阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 年明け早々、世間を騒然とさせたSMAPの独立報道は、一旦は落ち着きを見せた。周知の通り、“体制側”のメリー喜多川氏(89)&ジュリー藤島景子氏(49)親子の圧勝となった。

 各メディアは“SMAP育ての親”と名高い敏腕女性チーフマネジャー・飯島三智氏と、メリー喜多川氏(89)と娘であるジュリー氏との派閥争いを報じていたが、結果的にSMAPは事務所に留まり、社内抗争に敗れた飯島氏だけが退社していった。飯島氏についてはその後、IT企業への転身話や海外移住説が飛び出すなど注目を集めて続けているが、ここへきて違う見方がでてきた。彼女が近い将来、「再び芸能界に戻ってくる」との説が業界内で日に日に強まっているのだ。その背景を追った。

■業界関係者が語り合う「飯島マネの反撃」

 ジャニーズ事務所に君臨するメリー氏に歯向かい、SMAPを連れて独立を試みた飯島氏。今回の騒動では事務所どころか芸能界追放とも伝えられていた。また、2月16日発売の写真週刊誌『FLASH』(光文社)でも、飯島氏は国内の様々な視線から逃れるため、2月末には英国に出発するとも報じられている。

 一見すると海外逃亡──にも思えなくもない行動だが、広告代理店関係者は内情をこう語るのだ。

「決して“海外逃亡”なんて大げさなものではなく、母親とともに一時的な休暇を過ごすという程度の話。海外でリフレッシュして態勢を立て直したら、今後は飯島さんの反撃が始まるでしょう。実際、彼女は現在も『田辺エージェンシー』など大手プロダクションの幹部と連絡を取り合っているようです」

 飯島氏はかねてから田辺エージェンシーやケイダッシュとの関わりが強く、今回の独立報道の際にもSMAP・中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(39)を連れて両事務所に移籍する可能性が指摘されていた。しかし、メンバーの中で木村拓哉(43)だけが事務所残留を主張したことで風向きが変わり、最終的に中居らも留まることに。

 それでも、飯島氏は彼らの独立を今も諦めてはいないという。

■飯島氏に勝算…今も諦めていない?

 日本全国を揺るがせたSMAPの分裂は解決していなかったのか。前出の広告代理店関係者が語る。

「飯島氏の狙いは、今年9月に訪れるSMAPの契約更改の時期です。ここで契約が一新されると、SMAPは完全にメリー氏やジュリー氏のマネジメント傘下に入りますが、中居ら4人は一度ジャニーズを敵に回していることから、今後の冷遇が懸念されています。そこで、飯島氏は木村以外のメンバーを説得し、待遇に心配のない事務所に移籍させるという道を探っているようです」(同関係者)

 すでに各メディアでは、独立騒動は完全に収束したためSMAPにとって“過去の話”となりつつあるが、「飯島氏からすれば、むしろ終わったのではなくここからがスタートといったところでしょう。デビュー後なかなか芽が出なかったSMAPを、国民的スターにまで育て上げたやり手ですからね。彼女がこのまま終わるはずがありません」(同前)

 グループの看板番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)ではメンバー同士に不穏な空気が流れるなど、未だに分裂騒動の傷跡は色濃く残っている。木村と他の4人の感情的なシコリは解消されぬままで、業界内にもこのまま平穏にSMAPが続いていくと考えるものは少ない。

 飯島氏の計画が順調に進めば、メンバー4人は再び芸能界を騒然とさせ、ジャニーズから離れることとなる。リーダーの中居が飯島氏に同調さえすれば、他の3人も追随する可能性が高いと見られるが、一旦は収束したかのように思われたSMAP独立問題は、秋には再び勃発してしまうのだろうか。そうであれば前回以上の波乱は必至となる。

阿蘭澄史(あらん・すみし)1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。