密売人の逮捕で清原容疑者に続く”第二の逮捕者”が噂されている

写真拡大

阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)。取り調べに対し依然として入手先を黙秘し続けているが、警視庁は2月15日、清原容疑者に覚せい剤を譲り渡した疑いで群馬県みどり市の無職・小林和之容疑者(44)を逮捕。清原本人ではなく、この“売人”が容疑を認めた場合、今後は芋づる式に薬物タレントが検挙されていく可能性も高くなる。

「売人の逮捕によって怯えている有名人は多数いると言われています。清原容疑者が“シャブ仲間”について口を割るのも時間の問題ですが、そこに売人の供述まで加わるとなると言い逃れできませんからね」(薬物事件に詳しい週刊誌記者)

■実名報道された大物歌手が最有力?

 そんななか、関係者の注目を特に集めているのが大物歌手N(59)だ。Nといえば、1995年に警視庁の家宅捜索を受けて大麻所持で逮捕されたことがあるものの、覚せい剤の使用については否認していた。だが、ここに来て新たな疑いが浮上。2月10日発売の『週刊新潮』が「清原は、Nのために、覚せい剤の調達役を担ったこともあった」などと実名で報道したためである。

「有名人の薬物疑惑に関する報道は、たとえ確証があったとしても名誉毀損で訴えられるリスクを考慮して、名前を伏せるケースが一般的でした。また、名前を出すことで本人が警戒し、逮捕が遠のく可能性もあります。それなのに大物歌手を実名報道したということは、『週刊新潮』はたとえ裁判に発展しても“完封”できるような証拠を掴んでいるということでしょう」(前出の週刊誌記者)

■芸能界からN以外に第二、第三の逮捕者も?

 記事内容によれば、清原容疑者のガラケーにはNと共に「シャブでぶっ飛び、焦点の定まらない、うつろな目」をした写真があったのを見た人物がいるといい、また清原容疑者は過去に薬物使用疑惑を報じられた際、Nに相談を持ちかけていたとも。しかし、警戒心の強いNはあっけなく清原容疑者を突き放し、関わらないようにしていたと伝えている。

「この記事が出ることを知ったNサイドは『まったくの事実無根』とし、同誌発行前に内容証明を送って記事化を阻止しようとしました。しかし、それはNなりの精一杯の抵抗であり、この件が裁判沙汰に発展する可能性は限りなく低いでしょうね。これは、2014年に『週刊文春』(文藝春秋)によって薬物使用疑惑を実名報道された清原容疑者が、裁判を断念したことと同一のパターンと言われています。そして清原は2年後、警察の賢明な捜査の末に逮捕という結末を迎えましたが、果たしてNはどうなることか」(芸能関係者)

 清原容疑者に続いて密売人が逮捕されたことで、今後、第二、第三の逮捕者が芸能界へ飛び火する可能性は否定できない。密売人は「群馬ルート」の重要な鍵を握るとみられ、今後、その背後関係が洗われていくはずだ。現在、清原逮捕関連で実名報道された大物芸能人はNのみとなっているが、こうした報道を警察当局が注視し、徹底的な内偵捜査を進めるのは明白。清原容疑者に近しい芸能人たちは眠れぬ夜を過ごしているのかもしれない。

阿蘭澄史(あらん・すみし)1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。