夏においしい茄子には美容成分「ナスニン」がたっぷり
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焼き茄子や水茄子の漬物など夏から初秋にかけては茄子のおいしい料理が食べられます。茄子といえば低カロリーのイメージ。ほかの栄養素といわれてもピンときませんが、実は、茄子はポリフェノールの一種でアンチエイジングや生活習慣病予防にもなる成分ナスニンを含んでいるのです。
ナスニンってどんな成分なの?ナスニンは茄子の皮に含まれる紫色の色素成分でポリフェノールの一種です。ポリフェノールというと赤ワインやチョコレートに含まれることで知られています。強い抗酸化作用を持っており、老化を起こす活性酸素のはたらきを弱め、悪玉コレステロールの吸収を抑えるので、血流が良くなり高血圧・動脈硬化を防ぎ、がんなど生活習慣病を予防します。肌の老化も防ぐので美肌効果も期待できます。ナスニンは、たばこを吸ったり、ストレスがたまったりすると分泌される成分でもあります。ナスニンは、アントシアニン系の色素。ブルーベリーにアントシアニンが含まれますが、茄子の皮とブルーベリーの皮、色が似ていますね。アントシアニンは、網膜にあり光を感じる物質ロドプシンを作り出す作用があるので、目の病気や眼精疲労に効く成分です。
茄子はアクの強い野菜ですが、アクはクロロゲン酸というポリフェノール。コーヒーに多く含まれる成分です。水に溶けだしやすいので、水洗いはできるだけ短い時間にとどめましょう。味噌汁や煮物などにすると汁ごと摂りやすいのでおすすめです。
油を使った料理とカロリー茄子には食物繊維、ビタミン、ミネラルも含まれますが、90%以上が水分。100gで22kcalと低カロリーです。そのため、ダイエットをする人にはおススメの食材です。ただし、油を使った料理では、油をよく吸うので、その分カロリーが高くなります。麻婆茄子や茄子の天ぷらなどは食べ過ぎないように気をつけましょう。
writer:松尾真佐代