「オンナのコンプレックスを美味しく味わってもらおうじゃないか!」というスローガンのもと、コンプレックスを色恋に活かす方法を模索する本連載……第2回は「貧乳」テーマでお届けします。よろしくお付き合いくださいませ。

    貧乳の定義とは何ぞや?

まずは貧乳の定義付け。一般男性に、貧乳の定義についてリサーチしたところ、

「パッド等で盛り乳している女性は何カップだろうと貧乳」
「仰向けの状態で揉めない女性は貧乳」
「抱きしめたときに柔らかさが感じられない女性は貧乳」

など、様々な意見が寄せられました。

そのなかから、筆者がナルホドと唸ったのは、「服を着ている状態で胸が膨らんでいない女性は貧乳」というご意見です。ご参考までに。

    女性性アピールに不利!?

次に、私たち女性が、貧乳をコンプレックスに思う理由について。自称・貧乳女性に話を聞いたところ、

「カラダがオンナっぽくないのがイヤ!」(28歳・販売)
「男性はなんだかんだで皆、オッパイ星人なんでしょ?」(27歳・セラピスト)

との意見が集まりました。

確かに、男性向けのグラビア雑誌に登場するのは、FとかGとか巨乳をセールスポイントにしたモデルさんばかり。バストって、男性にはない女性特有の部位ですから、女性としての性的魅力を強調するには、ある意味わかりやすいですからね。

    貧乳ではなく品乳と呼んで!

それにしても、「貧乳」という言葉! これって昔からある言葉ではないですよね? 昭和の時代は、「ボイン」に対して「ペチャパイ」と呼ばれていたような気がします。ペチャパイと呼ばれるのも切ないですが、貧乳には「貧しい」という漢字が用いられているため、余計に切なさが助長されるのでしょう。

微乳が美乳に置き換えられるように、貧乳も品格ある乳として、品乳と呼ばれる日が来ることを切に願います。

    揺れない胸は好都合!?

ここからは、貧乳を色恋に活かす方法を模索していきたいと思います。実は、一般男性に「貧乳の定義付け」をリサーチした際、

「揺れない女性は貧乳」

という意見も挙がりました。確かに巨乳は揺れます。そして貧乳は揺れません。この、揺れない事実がポジティブに作用するシーンが、一つだけあります。それは、ランニングです。

揺れない胸は、長距離を走るには好都合! 最近は、現代人の健康志向による影響で、男女共にランニングが大ブームです。

「合コンで、『ランニングが趣味』という話をしたところ、同じくランニングを日課にしている男性と意気投合し、後日デートに誘われました」(30歳・受付)
「いまの彼氏との出会いは、ランニングサークルがきっかけです」(33歳・事務)

などの成功体験を持つ女性もたくさんいます。揺れない胸を活かして、まずは走り始めることで、色恋を活性化させましょう。

    ノーブラをカミングアウト

筆者の知人に、貧乳でも超モテモテな女性(38歳・会社経営)がいるのですが、彼女のキラーワードをご紹介しましょう。男性との談笑中

「……あっ、どうしよう! そういえばブラ着けてくるの忘れちゃった」

と、テヘペロするのだそう。彼女いわく、

「胸が小さいと、近くのコンビニ程度なら、ノーブラ外出することもしょっちゅう」

とのこと、それをデートに応用するだけのこと。

ノーブラ外出できるのは、貧乳の強みです。ノーブラカミングアウトで、デート相手をドキッとさせるのも一興ですよ。

    感度の良さを積極的にアピールすべし!

「貧乳女性のほうが感度良好!」

一般男性へのリサーチ中、これでもかというほど、この言葉が挙がりました。真偽のほどはさておき、この通説をセックスに活かさない手はありません。バストへの愛撫を受ける際は、恥じらいを捨て、思いきり声を出しましょう。相手男性に、「嗚呼、やっぱり通説通りに感度良好だな」と思わせてこそ、貧乳美人です。

サプリメントやマッサージ、さらには豊胸手術など、胸を大きくする方法がないわけではありません。一方で、貧乳を個性としてポジティブに活かす方法もあることを、頭の片隅にでも置いて頂けたら幸いです。

(菊池 美佳子)