12日、東京・汐留の共同通信社本社ビルで始まったアフガニスタンの子どもの写真展。(撮影:久保田真理)

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アフガニスタンの子どもの写真展「いっしょに描こう!子どもの未来」(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン主催、以下SCJ)が12日、東京都港区の共同通信社本社ビルで始まった。28日まで。

 同展は、大学生中心のボランティアスタッフ30人が企画・制作した。同国中央部に位置するバーミヤンの現地スタッフが撮影した写真と、子どもたちが描いた絵を展示している。SCJ広報部の葉山久美子さんは「子どもたちの絵はカラフルな色づかいになってきたものの、日常の生活風景の中に戦闘機や爆弾も描かれている」と話す。

 バーミヤンは識字率が低く、アフガニスタンの中でも特に教育レベルが低い地域で、教員不足などが深刻な問題になっている。SCJは、教育施設を整えるほか、教員研修を行ったり、子どもたちが参加する路上劇を通じて教育の大切さを啓発しているという。「子どもたちが教育を受けないと、大きくなって再び紛争を起こす可能性が出てくる。物資援助も大切だが、その国の未来を考えると、教育支援も大切」(葉山さん)。

 セーブ・ザ・チルドレンは、世界28カ国に拠点をおき、約110カ国で活動する国際NGO。2010年までに、紛争の犠牲となった子ども800万人に対し、適切な教育機会を提供することを目標としている。同展は、このキャンペーンの一環として行っている。

入場無料。公開時間は、午前9時から午後7時まで。【了】

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