20日、シャープが発表したワンセグ受信チューナー内蔵カラー電子辞書。(撮影:東雲吾衣)

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シャープ<6753>は20日、ワンセグ受信チューナー内蔵カラー電子辞書「Papyrus(パピルス)」を12月8日から発売すると発表した。

 「パピルス」は、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」に採用されているカラーASV液晶を搭載。音声入りの英和辞書やカラー画像付きの国語辞典など40コンテンツの辞書機能に加え、地上デジタルテレビのワンセグ放送が受信できる。電子辞書では初めて、液晶画面を水平方向に180度回転できる「回転ヒンジ」を搭載した新デザインを採用。映像は4.3インチに拡大表示でき、約5時間の連続視聴が可能となっている。

 現在、ワンセグ放送の視聴可能世帯は約4000万世帯で、同社はワンセグのインフラが整う12月に合わせて「パピルス」を投入した。東京都新宿区の同社市ヶ谷ビルで開いた記者発表会で、大喜多義憲パーソナルツール事業部長は「シャープのオンリーワンの液晶技術を追求した業界初の商品。年末商戦に向け電子辞書市場を活性化させていきたい」と意気込みを語った。

 月産台数は8000台で、価格はオープンだが店頭価格を5万円程度と想定している。【了】