13日、都内で新型ミニバン「ストリーム」を発表するホンダの福井社長(撮影:吉川忠行)

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ホンダ<7267>は13日、約6年ぶりに全面改良した新型ミニバン「ストリーム」を14日から発売すると発表した。東京都港区の新高輪プリンスホテルで開いた発表記者会見で、福井威夫社長は「団塊ジュニアの30代前半から半ばに向けて、毎日の生活をより豊かに輝かせたい」とアピールした。

 同車は、5ナンバーでありながら3列シートの7人乗り、スポーティーさを売りにしたミニバンとして2000年に初代モデルを販売開始。同年度の日本カーオブザイヤーにも輝き、初代オデッセイを発売した1994年から累計230万台の販売台数を誇るホンダのミニバンの一翼を担っている。

 今回発売する2代目は、疾走する“シルバーウルフ”を意識した流れるような外観で、立体駐車場に入庫可能な1545ミリという低全高を実現。薄型燃料タンクの採用による45ミリの低床化に加え、2-3列目の座席間を30ミリ広げ、3列目席でも快適に座れる居住性を確保したという。

 パワートレインには、直列4気筒i-VTECエンジンを搭載し、排気量は2リットルと1.8リットルの2種類を設定。1.8リットルには5速オートマチックトランスミッション、新開発の2リットルにはCVT(無段変速機)を組み合わせたタイプも用意し、「走りにさらに磨きをかけた」(福井社長)としている。

 新型車の4台に1台を占める国内ミニバン市場で、ホンダは低床化を追求した商品を投入し、他社との違いを際立たせている。福井社長は「低床化で全高を下げることで、空気抵抗を減らし、燃費にもプラスになる。様々な努力で、室内空間を保ちながら低くしていくことが自動車のエンジニアとして求めるべき姿」と強調した。

 税込価格は1.8リットル車で180万6000円から233万1000円、2リットル車で203万7000円から254万1000円。月販目標台数は5000台を見込む。【了】

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