ようやくメイドブームも落ち着き、世間にも広く認知されるようになってきた。さて、次はどのような女性像がブームとなるだろうか? 実は、次なるブームの兆しがメディアで見え始めているのだ。

 それは、ズバリ「看板娘」系だ。服装は、長めのスカートやジーンズといった、わりと地味でラフなスタイルが中心。受付嬢タイプよりも、どちらかと言うと事務職タイプで隣に座っているかわいい子、というような雰囲気を持った女性だ。

 最もわかりやすい例は、緑茶飲料『若武者』のCMだ。安めぐみ扮する定食屋の看板娘に、世の多くの男性が癒しを感じているのである。商品の売り上げへの貢献もさることながら、「早くCMの続きを見たい!」というファンまでいるんだとか。

 お釣りを貰っただけでなんだか胸がトキメク。注文はぜひあの子にとってもらいたい・・・あなたの職場や学校の近くにある定食屋にも看板娘がいるであろう。ランチタイムをただの食事の時間ではなく、本当に安らぎの時間に変える。そんな癒しの魔法を使う看板娘は、まさに都会のオアシスである。

 メイドのような非現実的な女性像は、普段から秋葉原に縁のないタイプのサラリーマンや学生にはあまりなじまなかったのであろう。今、世の男性は非現実的で手の届かないような女性よりも、身近で手が届きそうなタイプの女性に男性は「癒し」、「安らぎ」を感じるのである。明らかに美しいモデルのような女の子もいい。しかし、実際好きになるのは隣の席にいそうな素朴な女の子だったりするのでは?

 そんな微妙な男心をうまく利用している例に「会いに行けるアイドル」をコンセプトにした「AKB48」がある。秋葉原48劇場に行けば会える、そして自分が投じた票でデビューさせることができる。そしてメンバーも、クラスにいるかわいい子タイプで親近感のある子が多い。

 非現実的なメイドの次のブームは、癒し系・親近感・素朴な看板娘系だ! 今日のランチはあなたのお気に入りの看板娘を探してみてはいかがだろうか? 午後の業務のモチベーションアップにつながること間違いなしだ。(加藤克和/verb)


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