鮮やかな色彩が特長の、ソニーの薄型テレビの新ブランド「ブラビア」のハイエンドモデル「Xシリーズ」と井原勝美代表執行役副社長(撮影:吉川忠行)

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ソニー<6758>は14日、薄型テレビの新ブランド「BRAVIA(ブラビア)」の液晶テレビと液晶プロジェクションテレビの新商品4シリーズを10月1日から順次発売すると発表した。自然そのままの色彩を再現する高画質や178度という広い視野角が特長。東京都港区の新高輪プリンスホテルで開かれた新商品発表会では、同社代表執行役の井原勝美副社長が「ソニー復活へ向けて第一歩を踏み出せた」と新ブランドへの期待を示した。

 同社の従来の薄型テレビのブランドは「WEGA(ベガ)」だったが、「ブラビア」に変更し、出遅れている薄型テレビ市場での巻き返しを図って、同社伝統のテレビ事業の復権を目指す。33インチ以上の大画面液晶テレビの国内市場で、台数ベースのシェア30%以上の販売目標を立てている。

 新商品は、液晶テレビが3シリーズ6機種、液晶プロジェクションテレビが1シリーズ2機種。液晶テレビは、ソニーと韓国・サムスンとの合弁会社「S-LCD」がソニー仕様に開発した高性能パネル(ソニーパネル)を採用。花や夕焼けなどの自然をより本物に近い色合いで再現したほか、上下左右178度の広視野角や1000分の8秒の高い応答速度を実現した。

 ハイエンドモデルのXシリーズは、40型と46型のフルスペックハイビジョンテレビを搭載。オープン価格で55万─65万円前後を予定し、11月20日に発売する。Vシリーズは黒を基調にしたデザインで32型、40型を用意。31万─43万円前後で10月20日発売。Sシリーズはスタンダードモデルで32型、40型があり、29万─41万円前後で各シリーズに先駆け10月1日に発売する。

 液晶プロジェクションテレビのEシリーズは42型と50型のラインナップ。ソニーパネルを3枚使った3LCD方式を採用し、従来比約4倍の高コントラスト比で黒色を再現、映画やスポーツ映像を高い質感で楽しめる。33万─40万円前後で10月20日に発売する。

 今秋の新ブランド投入について、井原副社長は新商品発表会で、LCDパネルの量産準備が整ったことなどを挙げた。8月から先行発売した北米での販売状況は好調といい、同社では、液晶テレビ全体の世界市場で「(05年度は)260─270万台の販売を目指したい」としている。【了】

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