制作発表に出席した出演者ら。左上から、田中健、岡幸二郎、大澄賢也、諏訪マリー。左下から、藤木孝、紫吹淳、前田美波里、小堺一機、パク・トンハ(撮影:吉川忠行)

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来年1月に公開されるミュージカル「グランドホテル」(フジテレビ、ライブドア、朝日新聞主催)の制作発表が6日、都内のホテルで開かれた。発表会では、出演する前田美波里や小堺一機らがあいさつした。

 前田が「ブロードウェーで(同作品を)観賞したときからぜひ演じたかった。嬉しさとプレッシャーで胸がいっぱい」と話した。演出のグレン・ウォルフォードは「どのバージョンとも違う、オリジナル性のある演出を考えている」と英ロンドンから発表会にメッセージを発信した。

 出演俳優らによると、ウォルフォード氏は、オリジナル性へのこだわりについて繰り返し述べている。同氏は、観賞したが内容を忘れたという紫吹淳に「それはよかった」、ブロードウェーでの同作品を評価した小堺に「私はそれとは違うものをつくる」と意気込みを語ったという。

 司会をしたフジテレビの笠井信輔アナウンサーは同作品を「フジテレビジョンとライブドアが(業務提携以来)初めて本格的にタッグを組み、舞台作品を主催する記念すべき共同事業」と紹介。出席したフジテレビジョン<4676>の堀口壽一常務とライブドア<4753>の熊谷史人取締役は、互いの持ち味を生かしてPRしたいとあいさつした。

 「グランドホテル」は悲喜こもごもの人間模様を見つめる豪華なホテルでの一日半を描いた作品。それぞれの夢と苦悩を抱える人々が、ホテルでの偶然の出会いで友情と真実の愛を知り、またその出会いが悲劇をも生む。

 同作品はニューヨーク・ブロードウェーでトニー賞最優秀演出賞をはじめ5賞を獲得した「グランドホテル」の日本語翻訳版。原作はヴィッキー・バウムの同名の小説で、1932年に映画化され、アカデミー賞作品賞を受賞した。一カ所に集まる多数の登場人物の思いと行動が交錯しながら物語が進むスタイルを表す「グランドホテル形式」という言い方はこの映画に由来している。

 06年1月6日から24日まで、東京都千代田区の東京国際フォーラムで上演される。前売り券は来月2日から発売。お問い合わせはテレドーム(電話:0180-993-545)まで。【了】

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