Rubyの基礎を子ども向けに解説した絵本「Hello Ruby」
同性愛について書かれた絵本や整形について書かれた絵本など、子ども向け絵本にはさまざまなものがありますが、「テクノロジーが進化している現代においてプログラミングやコードについて子どもも理解すべきだ」ということで作られた絵本が「Hello Ruby」です。
Hello Ruby
http://konichiwaruby.tumblr.com/
Hello Ruby by Linda Liukas - Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/lindaliukas/hello-ruby
絵本の詳細や著者のLinda Liukasさんが絵本を作った経緯は以下のムービーから確認できます。
この絵本の主人公はたくましい想像力を持った少女Ruby。ストーリーは父親が旅行に行っている間にRubyがSnow Leopardという友達を作ったり、お城を訪れて窓を作ったり、かしこいペンギンの出す問題を解いたり、緑色のロボットと一緒にジンジャーブレッドを作って庭でパーティーをしたりする……と、至って普通に聞こえるのですが、内容はLiukasさんがテクノロジーに関して学んだことが盛り込まれており、コンピューターの0と1の間で何が起こっているのか?ということを解説したもの。対象年齢は4〜7歳となっています。
以下はRubyとその友達のイラスト。見覚えのある緑色のロボットもいます。
あらゆるものがソフトウェアで動いている昨今、子どもがアルファベットを覚えるように、プログラミングのABCを学ぶことは非常に重要。またソフトウェアを作ることは表現や創造性と関係するため、クレヨンで紙に木やオモチャを描くように、体系化されていないコードで遊びながら学ぶべきだとLiukasさんは考えています。
Hello Rubyはインタラクティブ要素が強い「アクティビティ・ブック」と絵本のセット。ストーリー重視の絵本と書き込んだり問題を解いたりするアクティビティ・ブックの2冊を通してテクノロジーの基礎を学べるようになっているというわけです。
友情をベースにした絵本は「ソフトウェアはどういう仕組みになっているのか?」ということを解説するのではなく、コンピュータ・アーキテクトやコードの原則・性質などが書かれる予定。そしてストーリーだけではなく、イラストにもこだわりがあり、ユニークで緻密な描写がたくさん載せられるとのこと。なお、絵本はハードカバーで全32ページ、サイズは約20×20cmで、アクティビティ・ブックは全16ページのペーパーバックです。
対象年齢は4〜7歳となっていますが、大人でもコード入門として読むことが可能。具体的にどんな内容が盛り込んであるのか、というと、シーケンス・変数・パターン・演算子・loop・list・Conditionalなど。
以下はイラストを描いている最中のLiukasさん。
絵本のイラストはカラフルで柔らかいタッチです。
絵本の出版に際して最低でも1000部を作る必要があり、Liukasさんは現在クラウドファンディング・プラットフォームのKickstarterで出資を募っている最中。目標額1万ドル(約100万円)だったところ、既に900万円以上の出資金を集めている人気アイテムとなっています。10ドル(約1000円)の出資で電子書籍版の絵本、20ドル(約2000円)で電子書籍版の絵本とアクティビティ・ブックのセット、物理的な絵本のセットは40ドル(約4100円)でゲット可能で、アメリカ国外の発送が行われる時は別途10ドル(約1000円)の送料が必要です。なお、発送は2014年の8月になる予定。
締め切りは日本時間で2014年2月22日の15時16分です。
Hello Ruby by Linda Liukas - Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/lindaliukas/hello-ruby