砂糖VS脂肪 どちらが「食欲増進」させる?−「砂糖」

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何となくケーキをひと口食べてみたら、もうひと口食べてみたくなり、気がつけば全部食べてしまっていた。

なんていう経験はないですか?

砂糖と脂肪は食欲を増進すると言われています。

そこで砂糖と脂肪がどれだけ「食べたい信号」を送っているのか、そんな研究が米オレゴン研究所で行われました。

実験に使ったのはチョコレートシェイク。

同じカロリーで、砂糖と脂肪を様々な比率で作りました。

参加者は高校生106人。

チョコレートドリンクを飲んだ後の脳の活動をモニターしてみました。

結果、圧倒的に砂糖が脳へ強い刺激を送っていたことがわかりました。

低脂肪でも砂糖が多ければ、脳は「食べたい信号」を出すのに対し、脂肪の量を変えたところで脳の反応はあまり変わらなかったということです。

私たちは生まれたときから既に、脂肪より砂糖を欲するのだそうです。

体にとって、血糖値が下がってしまうのは生命の危機。砂糖が入ることによって自然に脳から「もっと食べろ」の信号が出されるということです。

子供に甘いものを食べさせるともっと欲しがるのに対し、脂肪にはさほど反応がないのも納得ですね。

この研究はThe American Journal of Clinical Nutrition誌で発表されました。

参考:In Food Cravings, Sugar Trumps Fat
http://well.blogs.nytimes.com/2013/12/13/in-food-cravings-sugar-trumps-fat/?_r=0